検索窓
今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:100,829 hit

御茶会ヲシマショ? ページ11

×××


何であたしは、此処に居るのかしら____

探偵社の社員をアンの部屋に誘拐をし、奇襲を仕掛けた其の結果、失敗してしまった。
けれど、あたしは未だ組合に残っている。本来楢ば任務を失敗してしまったあたしが、組合に居る事は許されない。
組合は、たった一度の失敗すらも許されない場所なのだから、あたしは追い出されるのが当たり前だった。

でも、あたしには他に行く宛が無い。
組合しか居場所が無いから、また独りぼっちになる事だけは、絶対に嫌だった。あたしは「何でもするから」と、フィッツジェラルドさんに頼み込んで、今は雑用係(メイド)として組合に残っている。


「......ねぇ」

「何かしら? モンゴメリちゃん」

「あたし、そろそろ掃除をしないといけないんだけど 何で此処に居るのかしら」


あたしとは向かい側の椅子に座り、優雅に足を組みながら紅茶を飲んでいる彼女に尋ねてみる。彼女はあたしの問い掛けに対し、閉じていた薄い瞼をゆっくりと開けた。
紅茶を(テーブル)の上に置き、口元ににこっと云う表現が似合う、柔らかな笑みを浮かべる。其の笑顔は迚綺麗だけど、何処か作り物みたい。
まるで、お人形だわ。


「私が 貴女をお茶会に誘ったからじゃあ無いかしら?」


そう、あたしが此処に居るのは彼女に誘われたからだ。船内を掃除をする為に、掃除道具を持って歩いていたあたしに、彼女は突然背後から声を掛けて来た。


『一緒にお茶会をしない?』


勿論あたしは断ったわ。
でも彼女、あたしの返答を聞くつもりなんて全く無かった。今みたいに作り物みたいな笑顔で、あたしの手をガッチリと捕まえて、其の侭半ば強引に彼女の(へや)に連れてこられたって訳。


「............」


この人、一体何を考えているの?
如何して、あたしを此処に呼んだの?

目的が読めない彼女に対し、あたしは段々と恐怖を抱き始めた。最初にあの場所で会った時は、何処にでも居る普通のお姉さんッて感じだったのに、今の彼女は其の時とは違う、雰囲気も全くの別人に見えた。


「......知りたい?」

「え?」


彼女は微笑っていた。


「私、ずっと貴女とお話をしたいと思っていたの。モンゴメリちゃん」


×××

微笑ト紅茶ト優雅ナ雑談→←異能力戦争ー ポートマフィア ー



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.6/10 (110 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
392人がお気に入り
設定タグ:太宰治 , 文豪ストレイドッグス , 恋愛   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ミサぽん(プロフ) - 夜宵 ―ヤヨイ―さん» 有難うございます!コメント、本当に嬉しいです。続編も頑張りますっ (2019年7月17日 23時) (レス) id: ec52e47c5d (このIDを非表示/違反報告)
夜宵 ―ヤヨイ― - 第二シリーズお疲れさまでした(拍手) 続編も心待ちしております、ミサぽんさんのペースでこれからもよろしくお願いします。 (2019年7月17日 23時) (レス) id: 03eb66dcd7 (このIDを非表示/違反報告)
ミサぽん(プロフ) - 夜宵 ―ヤヨイ―さん» コメント有難うございます、何回もしてくださり 本当に嬉しいです! 楽しんでもらえるよう 頑張りますっ (2019年6月16日 16時) (レス) id: ec52e47c5d (このIDを非表示/違反報告)
夜宵 ―ヤヨイ― - 早速の続編!ありがとうございます!!(感涙) (2019年6月16日 16時) (レス) id: 03eb66dcd7 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ミサぽん | 作成日時:2019年6月16日 15時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。