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五十 ~過去~ ページ3






あの後、太宰さんが帰ってこないということで、騒ぎになった。

中也幹部はものすごく喜んで、私の肩を組んで笑って歩き、「シャンパン飲むぞ!」と、張り切っていた。
私、お酒飲めません。


そんな中也幹部と比べて、芥川さんの顔はとても怖かった。
芥川さん、って名前を呼んでも、振り返ってくれなかった。

いつも優しい顔で振り返ってくれる芥川さんだったから、余計に悲しかった。

そして、何も分からない私に、苛立って仕方なかった。





























森「そろそろかな」





太宰さんの事の騒ぎも収まり、日が経った時、首領の部屋に幹部が集められた。

私は幹部じゃないから、ずっと待ってた。
後から聞くと、人虎?と言う人?を捕まえて欲しいと異国の人から頼まれたらしい。



それだけしか聞けなかった。

その時私はもっと聞いとけばよかったのかもしれない。



そして、今日、その人達が訪れる日。
都合の悪いことに、みんな仕事。

中也幹部主催、太宰さんいなくなったパーティが結構長い日で続いたから、その分の仕事が溜まっていたらしい。

芥川さんも仕事で、一緒に行きたかったけど、首領に「君しかいないんだぁぁ向こうは数人来るんだよ!?私一人じゃ無理だよぉぉ」と、泣きつかれたので、仕方なく残ることにした。


芥川さんに「すみません…」と謝ると、芥川さんは前よりも少し冷めた目で振り返り、「僕だけでも十分だ」と言って、早足で歩いて行った。

辛かったけど、我慢した。



そして、部屋で待っていると、コンコン、とノックの音が部屋に響いた。





森「来たみたいだね」


「あ、私が行きます」





立ち上がろうとする首領を止めて、私がドアを開けた。





?「おっと、すまないね。ありがとう」


「いえ」


?「あっ!あいつが言ってた子!君可愛いねぇ!」





入って来たのは、金髪の、白いスーツを着た男の人と、チャラそうな男の人。

手を差し出すチャラそうな男の人。
一応手を取って自己紹介をした。





「紫Aです。よろしくお願いします」


ト「よろしく!俺、マーク・トウェイン!トウェインって呼んでね!」


「ト、トウェイン……さん」





どこかで聞いたことある…。

私の前で「さんつけなくていいよ〜」と言うトウェインさんに、「私、年下…19ですから」と言った。
すると、すごく驚かれた。

大人っぽいねってさ。


チャラチャラしてるけど、悪い人じゃなさそう。




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栗ようかん(プロフ) - 教えてくれてありがとうございます!直しておきました!すみません! (2016年11月2日 16時) (レス) id: 23c3ce90d4 (このIDを非表示/違反報告)
坂田葵(プロフ) - 梶原ではなくて梶井だお(^o^)/ (2016年10月31日 21時) (レス) id: 47bd2bc314 (このIDを非表示/違反報告)
狛狐(プロフ) - 疑問に思ったのですが、梶原ではなく梶井では? (2016年10月31日 20時) (レス) id: dee2e58ef1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:栗ようかん | 作者ホームページ:http://なし  
作成日時:2016年9月24日 22時

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