【あんスタ】-続- いまさら プロデューサーと いわれても

49　◇.一匹狼=思春期男子？ ページ10

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「はぁ！？俺様が！？？」


大声で喚く大神君。

いや、喚く理由は分かる。よく分かる。


「いいよ〜♪」


即答で許可を出す、兄さん。


ほっ、と安堵の息を漏らす。


「3人で頑張ろうね〜！」

喚く大神君の背中をぽんぽん、と叩き


「じゃあ、俺はこれで帰るね〜
本番は1週間後ね♪

あ、個人練習だけでいいよね？
俺、忙しいから練習参加できないし〜」


そう言い残し、練習防音室を出て行った。


『ｯ…はぁ〜〜…』

その場に座り込み、大きく息を吐く。


「ちょ、転校生ちゃん大丈夫！？」

つかさず、羽風先輩がかけよってくれる。



『ありがとうございます。大丈夫です』





「おい！俺もユニットに入るってどういうことだよ！」

仁王立ちで大神君は私を見下ろす。


『えっと、大神君はギター弾けるし歌もパフォーンマンスも上手いから一緒にライブしてみたいな〜って思いまして…

あと、私を助けて欲しい、です。
兄さんのことだから、私が負けたらここにいられなくなるのは確実だと思うので。』


おずおず、と大神君を見上げる。


「……〜ｯ…！


だー！！もう、仕方ねぇな！今回だけだぞ！！」


びっ、と私に指を指す大神君。


やっぱり、大神君は優しい……！


『ありがとうございます…！』


*



「ねぇ、あれ絶対転校生ちゃんの上目使いに負けたよね。頬赤くなってるし…(小声)」


「ふふ…♪よく気づいたのう、薫くん。絶対そうじゃ、わんこも美少女には弱い。思春期男子じゃ♪…(小声)」


「羽風先輩、朔間先輩。上目使いとは何だ？」


「「シー…！！(小声)」」



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