【魔入間】アンラッキーを添えて【オリアス・オズワール】 (ページ24)

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忘れていたことページ24

彼が部屋から出してくれた後、彼と一緒に総務室へ向かう

『にしてもなんで開かなかったのかなぁ』

オ「あぁ、ドアノブが壊れてたんだよ」

『えぇ！？急いで修繕作業の段取りをしなきゃ、、

あれ、じゃあオリアス先生、どうやって開けたんです？』

素朴な疑問を彼にぶつける

彼はすこし悩むように、顎に手をあてた

そして思いついたとばかりに口の前にその人差し指をもっていく

そのきれいな目を片方だけあけて、静かにつぶやいた

オ「＿＿内緒。」

『…っ、へ、、？』

(威力えっぐぅうう！？！？！？)

オフモードで見慣れてしまった彼が

いつもと全く違う雰囲気をまとって大人の色気で溢れている

そんなギャップと、この色気を真っ向から

しかも至近距離でくらってしまった私は

一瞬全身固まって、隠しきれずに顔が真っ赤になった

オ「…、っえ？」

それに気づいた彼も、顔が赤くなっている

(え、なんでオズまで赤くなってるの？)

訳が分からず、ふたりとも見つめ合ったまま固まる

まるで時間が止まっているみたいで、

周りの音さえ、なんだか遠く感じた

ヒ「…お取込み中のとこ、悪いんですけど」

『ほわぁっ！？！？！？』

突然腕を掴まれて、誰かに引き寄せられたと思ったら

その正体はメメだった。

変な声をあげてしまったと、手で口をふさぐ

メメは私をじっと見て、何か言いたげにこちらを見ていた

そこではっとして我に返る

メメに全然帰らなかったから、心配させてしまったこと

それを思い出してメメに全力で謝った

ヒ「…別にいいけど、何かあったの？」

『え？あぁ、えっと、生徒と話してたので長くなったのと、

資料管理室のドアが壊れたみたいで、ちょっと閉じ込められちゃってね』

ヒ「閉じ込められたぁ！？」

驚いて大声を出すメメに、落ち着いて、と促す

実際閉じ込められたのはほんの数分で

主に帰るのが遅くなったのは

入間君と話している時間が長かったせいなのだから

入間君という固有名詞を伏せて、

代わりに生徒という言葉を使ってをメメに伝えると

どうやら納得してくれたようだ

でも不機嫌そうにその猫耳を伏せて、

次からはちゃんと連絡しろよ、と

心配性な彼女から、お説教をくらってしまった。

さすがに連絡を忘れてしまっていたのは、反省しなければいけない