【魔入間】アンラッキーを添えて【オリアス・オズワール】 (ページ23)

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オリアスside ページ23

オリアスside

オ「ナル先生が、戻ってこない？」

ヒ「そうです、オリアス先生、何か知りませんか？」

メメ先生から冷静に、なんの戸惑いもなく言いわたされたそれは

俺を動揺させるには、充分なものだった。

(にしても、なんで俺に？

普段学校では、そんな絡んでいるわけでもないのに)

そう、ナルとはゲームで遊ぶ仲ではあるが、

あまり学校では話さない

避けているわけではない、特に頻繁に話すような接点が、

彼女と俺の仕事的にあまりないだけなのだ

メメ先生に、自分は何も、と伝えると、

「そうですか、失礼します」と言って、職員室から出て行ってしまった

俺は昨日の彼女の様子を思い出して、

なんだか嫌な予感がして席を立った。

彼女の居場所を俺は知らない

書類をしまいに行ったという情報はあるが、

書類管理室は複数あるし、どこに行ったのかもわからない

けれど

(俺の星に、そんなことは関係ない)

オリアスはまっすぐに歩きだした

2年塔の奥にある、資料管理室

そこに着くと、中から何か物音が聞こえてくる

と、同時にドアが少し揺れた気がした

(…もしかして、閉じ込められてる？)

そう思い、ドアノブに手をかける

ドアノブが壊れているのか、回しても開く様子はなかった

(…なら！)

集中してドアをこちら側に引き寄せる

家系能力のおかげか壊れているはずのドアはすんなりと開いた

『っわわわ！！！』

と同時に、なぜか開けた瞬間に飛び出してきた彼女を

慌てながらもしっかりと受け止めた

オ「ちょっ、、びっくりした、何してるの、！？」

『…えっ、、オズ！？』

驚いて俺の顔を見上げるナル

彼女が自分の名前を呼んだことに、あまりの顔の近さに、

急激に鼓動が速くなる

それに気づかれないように、

俺は緩んだ顔をもとに戻した