【歌/い/手】とんでもない能力を持ってしまいました【実/況/者】

怖(( ページ5

するとキヨさんは、なんのことだというように私の目線の先を辿り、
あぁこれ？

というように私の手ごと掲げた。


ちなみに手を繋ぐといっても、指を交互に絡めてある。

こうする必要はあるのかと思ったが、キヨさんは丁寧に説明してくれた。


キ「お前寝ながらビーム撃ってたって言ったろ？普通、能力って言うのは自分の意思で使うものだから……」


話を要約すると、

意識がなくても能力を使ってるっていう事で先生、生徒共に混乱。
(その間に私のいた寮は、私の能力のせいか天井の様に跡形もなく消えた(なぜ？？))

能力がなかったはずの私が能力使ってるし、寮消えるしで更に混乱。

とりあえず、ビームが周りに危険を及ぼすので、
『消』という
あらゆるものを消す能力を持っているキヨさんが、私のビームを一時的に消しているのだとか。


「なるほど……ちなみに、なんでこうなってるんですか？」


私は気になっていた、なぜ手を繋いでいるのかを、掲げられ続けている腕(疲れた)をみながら
訪ねると


キ「考えるだけで消したりすることはできなくて、触ってる物の中で、これを消す！って念じる事で消えるからこうなってる」


とのことだった。

つまり、私の手を消すと念じれば消せると言うこと……？？

くそ怖いじゃん(((


若干、怖くて怯えているとキヨさんは恐る恐る、手を離し始めた。


「えっえっちょっと待って、まだとっちゃダメなんじゃ」


私は慌てた。

手を離したらまた、私の手からビームが放たれるだろう。
そしたらこのふかふかベッド部屋も……

能力→←手が！手がぁ！！！

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