はじまり ページ2
その日は、いつもと変わらない、つまらない日だった。
何時ものように起きて、
『能力が使えない神野家のお嬢さんのおでましだぜ』
『こっち来ないでよ！！バカがうつるじゃない』
何時ものように暴言を浴びて、
授業を終えて、
部屋に戻る。
『あんたなんて産むんじゃなかった！！』
家で毎日の様に聞いた言葉。
寮生活になってからは聞かずに住むようになったけど。
私だって産んでほしいなんて思ったことない。
自分の部屋のベッドに転がって、ただただ、
表示されている私のHP、MPゲージと、能力名を見る。
HP:00000000
MP:00000000
能力:□■■■□■□■
もはや見慣れた0の羅列と、文字化けしたような能力名。
そう。お察しの通り、私は世界で唯一、能力が無いのだ。
そのせいで、寮の部屋はオンボロだし、苛められるし家内からは嫌がらせされるし、もう、モテるってやんなっちゃう(((
逆に大事に保護してほしい位だが、私なんかに興味はないんだと。
あーあ、手からでも何でもいいから、ビームでも出てくんないかな
固くて埃くさいベッドで大の字になり、手を天井に向けて、開く。
「なーんて」
ﾋﾞｭﾝ
天井が、私の手のビームによって、砕けた。
ああ、なんだびっくりした、ビームかぁ
って、
「……は？」
ﾊﾞﾋﾞｭーﾝ
嘘じゃねえぜ☆
と言わんばかりに、ビームがもう一度、手から飛び出して、さらに天井を砕く。
ポロポロと落ちてくる天井の欠片に、私はただ、呆然とすることしかできず、
三回目の、さっきまでとは比べ物にならないビームが放たれて天井が崩壊した所で、私は
「はあああああああああああああ！！！」
大絶叫した。
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ＨＩＲＵ - おもしろいです! 続き楽しみですヾ(*ゝω・*)ﾉ (2020年11月10日 22時) (
レス) id: 8081cb101c (このIDを非表示/違反報告)
酸っぱい桃 - ラムネさんへ。 レーザービームの音(？)がちょっと可愛くてクスッとなりました!!それと、文才ですね！羨ましいです、、更新頑張って下さい!! (2020年9月26日 13時) (レス) id: 75d70cd02d (このIDを非表示/違反報告)
なの - これからも更新頑張ってください！(*^∀^*)応援しています！！ (2020年9月16日 18時) (レス) id: 4b05c73528 (このIDを非表示/違反報告)
結菜＆蜜柑笛 - こういう小説好きなので、作者さんのペースに合わせて更新頑張って下さい！！！ (2020年9月10日 19時) (レス) id: d5f134703b (このIDを非表示/違反報告)
ラムネ(プロフ) - めろんさん» すとぷりさんは人数的に多いので難しいかもしれないです……わざわざリクエストしてくださったのにすみません;;コメントありがとうございます！ (2020年9月6日 22時) (レス) id: 5395c8929d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ラムネ x他1人 | 作成日時：2020年8月31日 0時
