第八十二斬 笑顔。 ページ32
「……人間が瀞霊廷に入るってだけでも凄いことなのに……
ここまで戦えるとはね……。全く大したもんだ、恐れ入るよ」
それにしても、と京楽は続ける。
「最後の一撃がここまでとはね……こいつはまともに喰らったら
やばかったかもしれないねぇ……」
茶渡が最後に放った一撃は床を大きく抉り取り、煙をごうごうと出していた。
「京楽隊長！伝令です！」
少し離れて観戦していた伊勢が京楽のもとに駆け寄る。
どうやら重要な知らせを
内容を聞こうと京楽が振り向くと、なぜか伊勢は目を見開いている。
「……七緒ちゃん？どうしたんだい」
「隊長、後ろ……！」
勢いよく背後をみれば、煙の中から足音がする。
ざり、ざりと音を立てながら現れたのは、一人の死神だった。
「……あれ、気づかれた。すいません、こちらに旅禍がいると聞いたのですが。
実はうちのとこの隊長から回収を頼まれまして……。まだ、生きてます？」
あはは、と頭をかきながら近寄る死神。京楽の覚えている限り、
旅禍の回収などということをしている隊はなかったはずだ。
「おやおや、そうだったのかい？まだ生きてるよー、
聞きたいことが彼には山ほどあるからね」
「そうですか！ありがたいです。どやされちゃあたまりませんから」
「そうかいそうかい。キミみたいな美人さんがいたとは……ナンパ男の
名が廃るねぇ。どこの隊の娘だったかな？」
にこやかに返答をしながら、伊勢に自身との距離を置かせる。
会話の流れを断ち切らずに確信めいたことを聞くことには慣れていた。
「ああ、私ですか。私は」
と、京楽が少し気を緩めた合間だった。
「……茶渡君、返していただきますよ」
「やっぱりキミも旅禍なんだねぇ。七緒ちゃんを下がらせといて
正解だったかな」
首に這わされた斬魄刀。いつの間にか背後に回っていた死神。
横目で彼女を見れば、その表情はいまだににこやかだった。
「……怖い怖い。残念だけど、彼を渡すわけにはいかないなぁ」
「それは残念です」
ガキィン！と刀が重なり、お互いが向かい合う形となる。
「キミの名前……を聞く前に自己紹介しなくちゃね。八番隊隊長、京楽春水だよ」
「これはどうもご丁寧に。旅禍の一人、浦原Aといいます」
「……浦、原？」
目を見開き力が抜けた一瞬、既に紅雲の切っ先は動き出していた。
ラッキーカラー
あずきいろ
今日の斬魄刀は？
風死
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yui - 頑張ってください！ (2019年11月15日 22時) (
レス) id: a956401359 (このIDを非表示/違反報告)
うたプリ大好き?(プロフ) - 続き楽しみにしています！ (2019年5月11日 23時) (レス) id: 48370e286a (このIDを非表示/違反報告)
雲風(プロフ) - うたプリ大好き?さん» コメントありがとうございます。完結ではありません。自分の中でのストーリー構成に狂いが生じてしまったので現在更新停止のような扱いにさせていただいております……設定が完結になってしまっているので直しておきますね。ご指摘ありがとうございました。 (2019年5月11日 22時) (レス) id: 73159258cc (このIDを非表示/違反報告)
うたプリ大好き?(プロフ) - 終わりになってますがこれで完結なのでしょうか？ (2019年5月6日 13時) (レス) id: 48370e286a (このIDを非表示/違反報告)
雲風(プロフ) - http://uranai.nosv.org/u.php/novel/rahdbci4/ ←こちらの短編集にて、夢主ちゃんと店長の短編を一つ投稿致しました。店長のお誕生日についての前日譚です。ご興味がありましたら是非。 (2017年12月25日 19時) (レス) id: 73159258cc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雲風 | 作者ホームページ：https://twitter.com/?lang=ja
作成日時：2015年3月28日 19時
