【薄桜鬼】ブラコンの妹ちゃんが恋をするのは、誰でしょう？ (ページ14)

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13話　　　土方side ページ14

貴「土方さん。失礼します。」

土方「ああ、ってなんでお前がいるんだよ！？」

貴「ちょっと、相談がありまして。」

向こうじゃできない相談か…。

土方「で、内容は？」

貴「山南さんの腕の怪我です。
　左手が全く動いていないのでしょう？
　あの様子だと、右手一つで、刀を振る練習をしていたようですが。」

土方「てめえ、わざわざ来て、何が言いたい？」

貴「ですから、僕に治療させてください。」

は？医者がさじなげたんだぞ？
できるかよ。だが、…可能性に賭けたい。

土方「できるのか？」

貴「ええ。」

なら、賭けてもらおうじゃねえか。

土方「なら、何を賭ける？」

貴「僕の命で。」

何を賭ける、といわれて、
僕の命、と答えられるやつは、なかなかいないだろう。

土方「…その意味、分かってんだろうな？」

貴「もちろん。切腹なり、斬首なり、何でもありってことですよね。」←

土方「いや、そうじゃなくて。
　お前は、この世から消えるってことだ。」

こいつ、本当に賢いのか？

貴「ああ、それでしたら、大丈夫です。
　僕や海斗は、いつも死と背中合わせに生きているので、
　死は、僕に一番近い存在なんです。」

考え方が違うのか…。

土方「許可する。いるものを買いに行きたいってことだろ。」

やらせてみるか…。

貴「土方さんは、話が早いですね。
　なら、斎藤さんに手伝ってもらってもいいですか？」

土方「お前、誰か一人監視につけるって分かってただろ。
　まあ、話はつけておく。」

貴「はい。ありがとうございます。」

そんなこんなで、明日、斎藤さんと買い物に行くことになりました。
　