【薄桜鬼】ブラコンの妹ちゃんが恋をするのは、誰でしょう？ (ページ15)

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14話　　　沖田side ページ15

広間にて…

斎藤「総司。あの者、女ではないか？」

沖田「一君？どうみても、男でしょ。」

いきなり、何を言い出すんだろ…。
一君、熱あるのかな？

藤堂「女って誰が？千鶴と結衣だけだろ？」

原田「もしかして、渚か？」

まあ、そう考えるのが妥当だよね…。
A君は、結衣ちゃんの警護役として、千鶴ちゃんの部屋に入れてるわけだし。

斎藤「違う、Aだ。」

沖田「一君？熱あるの？」

原田「そうだぜ。調子悪いんじゃないか？」

斎藤「何故、そうなる！？」

なんで、って言われても考えられないもん。
女たらしの異名を持つ左之さんが、男だ、って言ってるんだよ？

そりゃあ、男でしょ。

藤堂「一君は、なんでそう思ったんだ？」

斎藤「…勘だ。正確に言うと、雰囲気だ。」

沖田「雰囲気？」

原田「どういうことだ？」

わけわかんない…。

斎藤「男と女で、雰囲気が違うという話だ。
　結衣は、男装をしていないから、誰でも女だとわかる。
　雪村は、しぐさや、言葉、態度が女だ。
　 Aの動きは、総司も見ただろう。暗殺術だ。」

それが、どうだっていうの？

斎藤「Aは、おそらく、女と見抜かれないように訓練を受けている。
　だが、雰囲気が優しく、同時に懐かしく感じた。あれは、母上に似ている。」

藤堂「確かに母上に似てるな。」

僕は、母さんに育ててもらってないから、分からないけど、
姉上に少し似てたな…。

沖田「でもさ、母上というよりか、姉上とか妹のほうが近いんじゃないかな？」

斎藤「それは、Aが、兄妹間でうまくいってないからだろう。はみだしている。
　雪村といるときは、楽しそうであった。」

なんか、重くなっちゃたな…。
まあ、大丈夫だよね。平助いるし。

藤堂「ならさ、Aが女かどうか、賭けようぜ！」

原田「俺は、男に酒をかけるぜ！」

沖田「僕は、女の子にお団子を賭けようかな。」

藤堂「俺も、男に酒を賭けるぜ！」

斎藤「俺は、女に石田散薬を…「却下」」

石田散薬なんて、ただのインチキじゃん。

斎藤「…わかった。女に饅頭を賭けよう。」

明日、A君と一君が買い物行くらしいんだよね。
じゃあ、明日分かるよね。