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「…私、次に告白されたら付き合うて見よかな」
「お、やっとその気になったん?ええと思うで、応援しとく!」
こんな青春ができんのも、もう1年もないさかい、彼氏の1つくらい作らなあかんわ。
よし、切り替えんとな。
「(センラくんやって、好きな人おるやろうし)」
…
「あんな、俺、Aが好きやねん!!付き合うてくれん?!」
現在放課後。
まさかこんなすぐに告白されると思わんかったわ。でも、今日決めたばっかりやさかい、誰も考えへんやろ。
なん?お昼のん聞いとったんか?
ま、決めたことは決めたことやし、もちろん、
「こちらこそ__…っ?!」
「っはぁ、はぁっ…」
ねぇ、
「(なんで、センラくんが、)」
目の前におるんは紛れもなくセンラくん。
何しにきたん。やめてぇよ、勘違いしてしまうやん。
「センラくん、どないしたん?」
「どないしたん?やないですよ…
Aちゃんが、Aが俺と結婚するって言うたのに、なに他の人と付き合おうとしてるんですか、」
は?
…なんで覚えてんの?
なんで私から距離おいたん?
なんで中学生になってから敬語使いだしたん?
なぁ、
「(ほんま、なんでなん…)」
「ちょ、今俺告白しとったやん。割り込まんといてくれん?」
「すみません。でも、僕とAちゃんは10年くらい前に結婚の約束しとったんです。」
「…A、ほんまなん?」
事実は事実やさかい、首、縦に振るしかないやん。
それを見た男の子は、チッと舌打ちをして去ってった。
ごめん、私、あんたの名前すら覚えてへんかったわ。
「Aちゃん、」
「な、なに」
今絶対顔赤いから見たくないし、見んといてほしい。
「…結婚のこと、忘れたん」
「…っ忘れてへん!!でも、センラくん忘れてるかもしれんし、好きな人おるやん普通。
まさか、覚えてくれてるなんて思ってなかったさかい、」
普通そうやで。ほんまなんで覚えとん、
「僕覚えてるから…
他の人と付き合うとか無しにして欲しい…です、」
「わ、わかった…」
…
「あの時の約束がまさかほんまになるとはなぁ」
「Aちゃんが告白受けようとしてた時はびっくりしたけどな笑」
「普通覚えてると思わんさかい、しゃあないやん」
「ま、こうして結婚式、無事挙げれたんやからええやろ」
「…これからもよろしく」
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閲覧ありがとうございます!!
* another story *→←あの時の約束【セ/ン/ラ】
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こっとん(プロフ) - ゆるさん» コメントありがとうございます♪ 更新続けさせていただきます!!マイペースに頑張って行きますので、続編もよろしくお願いします! (2019年1月25日 17時) (レス) id: 76e3d99d4e (このIDを非表示/違反報告)
こっとん(プロフ) - しゅがー@こたぬきさん» コメントありがとうございます〜 ああああ温かいコメントが元気の源です… 頑張りますので、どうぞこれからもよろしくお願いします! (2019年1月25日 17時) (レス) id: 76e3d99d4e (このIDを非表示/違反報告)
ゆる(プロフ) - たのしんでるので、がんばって更新続けてください!もちろん自分のペースでゆっくりゆっくり・・・私はいつまでも待ち続けますよ! (2019年1月23日 21時) (レス) id: 8533be78e2 (このIDを非表示/違反報告)
しゅがー@こたぬき - 面白いです!いい作品で読んでいて楽しいです!無理せずに頑張ってください! (2019年1月23日 20時) (レス) id: 1f604a1e22 (このIDを非表示/違反報告)
こっとん(プロフ) - ハゲつるマン@19830617さん» わわっ、ハゲつるマンさんからコメントが!???!めちゃくちゃ嬉しいです、、!なるほど、そういった考え方もあるんですね。もう少し考えてみます、貴重なご意見ありがとうございましたm(_ _)m (2019年1月23日 20時) (レス) id: 76e3d99d4e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こっとん | 作成日時:2018年10月11日 17時