【浦/島/坂/田/船】私の彼氏さん。【短編集】

わんぱく彼氏の弱音【と/な/り/の/坂/田/。】 ページ31

私には彼氏がいます。


お相手は同じクラスの坂田 優くん。



わんちゃんみたいにとてもパワフルな優くんは、




いつも私を見かけると、尻尾が見えるくらいパタパタと駆け寄ってきてくれて、


「A〜っ！！！」







デートの時はニコニコしながら手をぎゅうって繋いでくれて、


「へへ、左手出して！」







私が甘えたい時は頭をなでなでしてくれる、


「んーよしよし。がんばったがんばった！」







優しい彼氏。





でも、手を繋ぐ時は車道側を歩いてくれて、


「おっと。危な、大丈夫？」







私が困ってたら飛んできてくれて、


「なになに？！どうしたん！！」







ちょっぴり甘えたがりな、



「じゃーーん！Aのために用意してん！褒めて褒めて！」





かっこいい彼氏。




そんな私の彼氏さんだけれど、今日は少し元気がないように見えます…





…





「おはよう優くん」

「おーA、っおはよ！！ごほっごほっ」





教室に入り、声をかけるとなんだか様子がおかしい。

声は元気なんだけれど、咳がよく出てる。





「大丈夫？風邪？」

「んー、かもしれんなぁ。
なんか頭も痛いねんけどっ、ごほっごほっ」





見ているだけで苦しそうだし、顔もどこか赤い気がする。

早退した方が、と考えたけど、優くんの性格上では絶対にしない。




「辛くなったら、言ってね。」

「おう、ありがとうなA！！」






…




もう放課後だけど、優くんは今にも倒れそう。


「優くん？！しっかりして、家に帰ろっ」

「おぉ〜Aか〜…！大丈夫やで〜１人で…」




帰れる、とそう言いたかったんだろうけど、恐らく誰が見てもその判断はできないくらいフラフラで私が送って行く他なかった。


ふにゃふにゃと笑う顔はとても可愛くて好きなんだけど、体調を崩して明日会えないなんて、寂しいから…ね





「っ、大丈夫じゃないでしょ…！！もう、帰るよ！」

「えぇ〜…」




いやいや、と言いながらも力が入ってなさそうな彼の手を強制的に繋ぐ。

おぉ、積極的や、なんて声は聞こえなかった。決して。



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閲覧ありがとうございます( ¯꒳¯ )ᐝ



メリークリスマスです。ᔦᔧ☆彡




春ツのお知らせ来ましたね！！！
配信聞いてぴょんぴょこしてました。


アクセス障害出るくらいなので倍率凄そうですけど…(^^;)

私も、読者さんも当たることを祈ります笑

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