ほっとけない存在【セ/ン/ラ】 ページ26
「Aー、白紙足りないんだけどある?」
「あっ、あるよ!!はい!」
バタバタ…
「Aさん、これってここだっけ?」
「そうそう!」
バタバタ…
「A!!こっち人手不足だから手伝って〜!!」
「はーい、、」
ど う し て こ う な っ た 。
遡ること数日前、私は文化祭の実行委員をすることになった。
高校1年生だから、初めての文化祭。
みんな面倒くさそうにしてたし、私がやろうかなと思って委員をやってみたんだけど…
「まさかこんなに忙しいなんて…」
走りながらそんなことを考える。
今は文化祭の準備中で、白紙がたくさん必要だったり、材料足りなかったり…とか色々あってバタバタしてる。
あぁ忙しい!!
コンコン
「失礼します、1年1組のA Aです。材料が足りなくなったので貰いに来ました。」
「おーA、ご苦労様だな。
ついでにこの白紙にデザイン考えてチラシも作っておいてくれー。」
「はい、わかりました。失礼しました。」
この忙しさに更にチラシか…と少し落胆しつつ、急ぎ足で教室へ戻る。
ガラッ
「えっと、足りないって言ってた材料貰ってきたよ〜」
「ありがとA!!さすが頼りになる〜」
「いえいえ〜、、」
「Aさん、こんな感じでどう??」
「可愛いし、すごくいいと思うよ!」
忙しいのに声かけないで〜、、苦笑いに気付いて〜、、
あ、ちなみに私のクラスの出し物は定番だけど喫茶店。
ただの喫茶店じゃなくて、色んなコスチュームを着た男女が接客をする。
コスチュームのバリエーションはたくさんあるから、色んな人が楽しめるはず。
出すケーキとかジュースは、クラスメイトの親がパティシエで、レシピを提案してもらった。
などなどの理由でみんなやる気満々。
果物とか材料費は顔見知りの人がいるお店が安く売ってくれたから、あまりかからなかったし…
色んな人の期待に応える為にも、頑張らなきゃ!
と考える一方で、少女漫画みたいな青春は送れそうにないな、と少し残念になる。
あ、好きな人もいないのにどうやって青春するんだよ。絶対無理じゃん。
「よしっ。余計なこと考えてないで、チラシ作ろうっと」
私は空き教室へ向かった。
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閲覧ありがとうございますᕙ( ˙꒳˙ )ᕗ
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こっとん(プロフ) - ゆるさん» コメントありがとうございます♪ 更新続けさせていただきます!!マイペースに頑張って行きますので、続編もよろしくお願いします! (2019年1月25日 17時) (レス) id: 76e3d99d4e (このIDを非表示/違反報告)
こっとん(プロフ) - しゅがー@こたぬきさん» コメントありがとうございます〜 ああああ温かいコメントが元気の源です… 頑張りますので、どうぞこれからもよろしくお願いします! (2019年1月25日 17時) (レス) id: 76e3d99d4e (このIDを非表示/違反報告)
ゆる(プロフ) - たのしんでるので、がんばって更新続けてください!もちろん自分のペースでゆっくりゆっくり・・・私はいつまでも待ち続けますよ! (2019年1月23日 21時) (レス) id: 8533be78e2 (このIDを非表示/違反報告)
しゅがー@こたぬき - 面白いです!いい作品で読んでいて楽しいです!無理せずに頑張ってください! (2019年1月23日 20時) (レス) id: 1f604a1e22 (このIDを非表示/違反報告)
こっとん(プロフ) - ハゲつるマン@19830617さん» わわっ、ハゲつるマンさんからコメントが!???!めちゃくちゃ嬉しいです、、!なるほど、そういった考え方もあるんですね。もう少し考えてみます、貴重なご意見ありがとうございましたm(_ _)m (2019年1月23日 20時) (レス) id: 76e3d99d4e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こっとん | 作成日時:2018年10月11日 17時