【浦/島/坂/田/船】私の彼氏さん。【短編集】

コンビニの人【セ/ン/ラ】 ページ15

私の日課は、コンビニへ行くこと。


と言っても週に１回程なのだけれど。

気分によって買う物は変わる。


お菓子を買ったり、薬を買ったり、文房具を買ったり…


でも、物を買いに行く目的より


ｳｨｰｰﾝ

「いらっしゃいませー」


東京には合わない、綺麗な訛りを含んだ綺麗で優しい声で客を招き入れる。

そう、この人。


いつも土曜日の１６時から１９時までの３時間だけ、いる。


名前は、折原さん。

もちろん、私が名札をみて一方的に知っただけで、ただの客と店員の関係。


いつものように文房具とお菓子を持って、レジへ向かう…


はずだった。



向かおうとした時に他の店員さんとぶつかり、店員さんの持っていた商品が落ちてしまった。

私はぶつかられた側だったので、謝罪を受けてニコリとして通り過ぎた。





「３点で５２８円になりまーす」


そんなことを言いながら袋に詰めていく折原さんは紛れもなくイケメンである。


面食いじゃないけど、きっと誰がみてもかっこいいと思うはず。


「５５０円お預かりしまーす、２２円のお釣りです」

「ありがとうございます」


なんの変哲もなく、そのまま帰ろうとした時に。



「はーい。
あ、お客さんお菓子好きなんやったらこの新商品、オススメなんでまた来週買ってみてくださいね。」




…え？

毎週来てるって覚えられてるってこと？




…え？




「え、お客さん毎週来てはりますよね？違いました？！」


「あ、いや来てます！！

来週のお楽しみにしておきます、それでは…」


「ありがとうございました〜」




赤くなった頬を隠したいがために店から出る。


「(やっぱり私、あの人好きだ…)」


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閲覧ありがとうございます(´∀｀*)

一応浦島坂田船の順番で更新しようと思うのでリクエストとかが前後したらすみません…！！

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