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授業が終わり、部活に行く準備をする。
圭「A！準備できたか？」
そう言いながら、圭太がいつも通り私の教室に迎えに来た。
貴「あ、うん！今行く！」
そう言って私は立ち上がり、教室を出た。
正直...頭の中は先生の事でいっぱい。
バスケ部顧問って事は...
今から先生に指導されるって事でしょ？
そう考えただけでなぜか心臓の鼓動が速くなる。
圭「じゃ、後でな」
貴「うん、お互い頑張ろうね」
そう言って、私たちは部室の前で別れる。
ここからは彼氏彼女の関係ではなく、バスケ部の仲間になる。
体育館に入り、部活を始める準備をする。
一瞬で...視界に入ってきた黄色の髪...
" 黄瀬先生 "
その姿を見た途端...
自分でも驚くくらい一気に心臓の鼓動が速まった。
貴「集合！！」
そう言ってみんなで先生のもとに駆け寄る。
一通り部員の紹介をし、最後に先生の自己紹介をしてから部活の練習が始まった。
黄「Aっち、フォームはこうやった方が
ボールをしっかりとれるっスよ」
そう言いながら、私の体の向きを腰に手を当てて変えた。
別に...顧問ならば普通の事...
今までの顧問の先生だって同じような事をしてきた。
なのに...
今度は心臓が本当に飛び出してしまうんじゃないかって...
そう思うほどドキドキしてる。
だめだ...
今は...主将としてしっかり部活に集中しなきゃ。
私は自分にそう言い聞かせて部活に集中した。
部活が終わり...
汗だくになって床に横になる先生。
貴「これ...使って下さい」
私は自分のタオルを横になっている先生に差し出した。
" ぎゅっ "
えっ...！？
先生は私のタオルではなく...
差し出した私の手を握って起き上がった。
先生の温もりが伝わって来て...一気に顔が熱くなる。
黄「サンキューAっち！
でもオレの汗で臭くなったらイヤだし気持ちだけ受け取るっス！」
そう言ってニカっと笑う先生。
その笑顔が子供みたいに無邪気で可愛くて...
私...先生が好きだ
その瞬間...そう思った。
部室に戻ると話題は先生の事...
" かっこいい "
" イケメン "
そんな単語ばかりが飛び交う。
部「A先輩も黄瀬先生かっこいいと思いますよね？」
貴「えっ...あ...うん。」
部「あ〜でも先輩はイケメン見慣れてますよね！
なんてったって学校一の圭太先輩の彼女ですもんね〜」
続く (更新停止中)
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作者名：7nana23 | 作成日時：2019年5月16日 12時
