第7話 ページ9
「にわか雨……でしたね」
雨が嘘のように晴れ渡る。
先生は傘を閉じると振って水滴を飛ばす。
冨「今日も持っていったほうがいい」
水滴がいくらか飛んだ傘を差し出される。
「ありがとうございます」
私はそれを受け取った。
冨「駅まで送る」
そう言うと私と彼の間には沈黙が起こる。
「冨岡先生はいつもあの時間に帰ってるんですか?」
冨「いつもという訳では無い。
(お前が雨で困っていたからわざと帰ったんだ)」
「じゃあ偶然ですね」
偶然が2回も重なるなんて、面白いこともあるんだな。
呑気にそんなことを考えた。
「本当に駅まで送ってもらってありがとうございます」
遂には改札まで送って貰ってしまった。
電光掲示板が私の帰り時刻を知らせる。
あと少しで私の乗る電車が来てしまう。
「今日は……いえ、今日もありがとうございました」
改札を抜ける私を、冨岡先生はいつまでも見守っていた。
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架也(プロフ) - こむぎさん» さっきからきゅんきゅんしっぱなしです…新作楽しみにしてます!私も更新頑張ります! (2019年9月11日 21時) (レス) id: 56ac683fc9 (このIDを非表示/違反報告)
すもも(プロフ) - こむぎさん» あああああああ返信ありがとうございます!冨岡先生が尊くって机に頭打ち付ける日々です!! (2019年9月6日 23時) (レス) id: 05874a5a86 (このIDを非表示/違反報告)
こむぎ(プロフ) - すももさん» コメントありがとうございます!!!もっとキュンキュンしてもらえるよう頑張ります!めちゃくちゃ嬉しいです!!! (2019年9月5日 11時) (レス) id: 2f3651b549 (このIDを非表示/違反報告)
すもも(プロフ) - めちゃくちゃキュンキュンします…すごく楽しく酔わせていただいています!これからも更新楽しみにしています! (2019年9月4日 23時) (レス) id: 05874a5a86 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こむぎ | 作成日時:2019年9月1日 23時