新バスケとあなたに恋をした1 (ページ41)

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新story40 ページ41

入学して2カ月。

学校生活も慣れてきて、クラスの友達とも打ち解けれるようになった。

あの事件以来...誰かに何かされる事もなく、それに関して聞いてくる人もいなかった。
全部涼太のおかげだよ。

まぁ、でも涼太の事は...
根掘り葉掘り聞かれる毎日だけど(笑)

そしていよいよインターハイ。
無事に予選は男女共に勝ち抜いた。
後はインターハイで全力で戦うのみ。

朝練も夜練も始まったから
涼太とは一緒に暮らしてるっていっても、お互い帰ると力尽きて寝るだけの毎日。
でもそれだけ私たちはバスケに全力を注いでる。

どんなに辛い練習があっても
悔しい想いをしても
逃げ出したくなった時も

”バスケを辞めたい”

そう思った事はない。

今でも鮮明に覚えてる...
小学３年生の頃
授業参観で将来の夢を発表する日があった。
選ばれた５人が発表する事になってた。
その中に私が選ばれ、先生に立派な夢ですねって褒められて...嬉しくて嬉しくて...
帰ってすぐ、大喜びでお母さんに伝えた。

絶対来てね！
私発表するから！って

いくら待っても来なくて
順番最後にしてもらったのにやっぱり来なくて...

『お父さん、お母さん。
私の夢はアメリカで活躍できるプロのバスケット選手になる事です。
バスケばかりしていてごめんなさい。
言う事きかなくてごめんなさい。
でも絶対プロのバスケット選手になります。
だからバスケをする事を許してください。
いつか応援しにきてください。
いつかバスケを好きになってください』

私は、原稿用紙に書いたものとは全く違う事を言った。
でもこれが飾らない本心の言葉。
この日から私は絶対にバスケットボーラーになるって誓った。
この時ほど、悲しくて悔しい事はこの先ないだろうって...子供ながらに思った。
だからどんな事があってもバスケは辞めないって。

インターハイの組み合わせが今日発表される。

笠「集合だ」

『はい！』

みんなが笠松先輩の元に集合する。

笠「組み合わせが決まった。発表する。
まず男子、海常対桐皇学園。
完全にリベンジマッチ戦だ。負けらんねーぞ。
女子、海常対秀徳だ。洛山はシードだ。まずここに勝たなきゃリベンジマッチすらできねー。
分かったな」

勝つ。
絶対！！
赤司に約束した。
何としてでも洛山との戦いまで持ち込みたい。

貴「笠松先輩！私のメニュー強化してください」

赤司待ってて。
もう二度とあんな顔させないから。