新story32 ページ33
貴「こ...これ違うよ？虫刺され...！キスマークに見えるよね...！」
黄「そんな嘘までついて...言えないって事っスか...
俺そんなにバカじゃねーっスよ...
知り合いの先輩って誰っスか...」
涼太...呼び出された事知ってる...？
貴「あ...うんちょっと知ってる先輩...」
黄「なんで...嘘つくんスか...
何で俺に言ってくれないんスか。
俺分かるっスよ...嘘くらい。
Aっちの顔見れば...
ずっと見て来たんスよAっちの事」
貴「涼太...」
黄「俺じゃ頼りになんないスか...
俺には言えない事？
青峰っちだったら頼れるんスか...
青峰っちにだったら話せた？
俺彼氏なのに...何も出来ねーなら...
彼氏の意味ないっスよ」
違う...違うよ
涼太に助けて欲しかった。
すぐにでも本当なら全て打ち明けたい。
けど...
大切だから
大好きだから
涼太を傷付けたくない...
涼太が自分のせいだって自分を責めて欲しくない。
だから言えない事もあるんだよ...
でも涼太のこんな顔もう見たくない...
私どうしたらいい...？
涙が溢れて...身体の力が抜けて座りこむ
黄「...ごめん」
涼太が優しく抱きしめて
顔をうずめた。
黄「何があったかちゃんと教えて欲しい」
小さな声でそう呟いた涼太...
もう二度と隠し事はしないって決めたのに
涼太を傷付けたくないってそう思ってたのに
結果的に、私が一番涼太を傷付けた。
貴「分かった...涼太ごめん」
私は、思い出せる範囲で涼太に全てを話した。
女の先輩が誰なのか...
男の人たちは誰だったのか...
名前や学年すら分からない。
恐怖感の方が強くて...
男の人たちは顔も覚えてない。
涼太はただ黙って聞いてた。
そして話が終わると...
ひたすら”ごめん”と言い続けた。
アイツらが触れたところ
私が必死で洗って赤くなってるところ...
そこを涼太が優しく触れる。
恥ずかしくないわけじゃない...
心臓が飛び出そうなくらいドキドキしてる。
けどそれよりも...
今は涼太に触れられる事で安心した。
露わになってるアイツの跡...
そこに優しく何度もキスした涼太。
そしてその上に涼太がまた跡をつけた。
黄「大丈夫。これでもう俺の跡っス」
それからはいつも通り一緒にご飯を食べて...
涼太がお風呂に入ってる間に片付けして。
一緒に歯を磨いて...
いつも通りに過ごした。
黄「今日...一緒に寝てもいいっスか？」
私たちは初めて一緒の布団で寝た。
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作者名：nanana23 | 作成日時：2017年5月24日 0時
