新バスケとあなたに恋をした1 (ページ23)

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新story22 ページ23

貴「分かんないよ！私には一人で戦うって事。
私は一人で勝てる試合なんてないと思ってるから。
バスケは5人で一つじゃないの？
一人で戦うならずっと1on1でもやってたらいいじゃん。
私は仲間に助けられながら、自分の今の地位を築き上げた。
大輝には仲間がいるじゃん。一人じゃないじゃん。
なんで...」

大輝に手で口を塞がれる。

青「うるせーいい加減黙れ。A相手でも容赦しねーぞ」

キレてる大輝の顔は怒ってるようには見えなくて、
悲しそうに見える。

私は大輝の手を払いのけ、

貴「大輝が最強だってのは私が一番知ってる。
大輝に勝つためにバスケを始めたんだから。
大輝を超すのが私のバスケの希望だよ。
大輝がどんなに強くなったって、私は大輝に勝つ。
絶対諦めない。
それはみんな思ってる。
涼太も黒子君もみんな。
大輝に勝つために必死で強くなろうとしてる人がいる。
だから大輝はもっと...もっと...
つ...よく...ならなきゃ...ダメなん...だよ」

やばい。涙が止まらない...

青「あーめんどくせえ。泣くな。
俺だってそんくらい分かってるっつーの」

大輝の腕の中にすっぽり埋まる。

青「これ以上強くなって誰にも相手にされなくなるのがこえーんだよ」

大輝は耳元でそう呟いた。

貴「私はずっと相手になる」
青「あぁ分かったよ。お前がしぶとく相手になってくれるみてーだし。黄瀬にも超されたくねーし...
ちゃんとバスケと向き合うからよ。
もう俺のために泣くな。
お前が言ってる仲間ってやつ...俺も信じてみるわ。
そーすりゃ一人で頑張る必要ねーんだろ？」

貴「うん」

黄「俺もいつだって本気で青峰っちにぶつかるっスよ。
俺の一番のライバルっスもん。今もこれからも。
だから手抜かれると困るんスよ。
そんなんで勝っても嬉しくない。
青峰っちは無限大に強くなきゃいけねーんス。

で...その腕いい加減離してくれねースか？」

青「盗み聞きとはいい度胸してんじゃねーか黄瀬。
俺が離してねー訳じゃねぇよ。Aが自分で埋まってんだぜ(笑)」

貴「はっ⁉違うし！」

大輝を突き飛ばす。

涼太が私に抱きつく...

黄「渡さねーっスよ！」
青「黄瀬の女なんかいらねーよ」
黄「なんスかそれ(泣)なんかムカつく！」
青「うるせー。じゃ俺帰んぞ」

これで大輝が本気でバスケと向き合える。
だったら後は頂点で戦うのみ。

楽しみにしてるからね。