私は神威じゃないって何回言ったらわかるんじゃァァアア！！

第33話、『土方さん！土方さん！！私死んじゃうかもォォオオ！』 ページ34

『ドッペルゲンガー・・・？』

土「・・・は？」


只今、久しぶりに副長の手伝いをするため、土方さんの部屋で書類等をまとめ中。

突然声を出した私に、筆を持って紙に書いている手を止めて、こっちをポカンとして見る土方さん。


土「・・・なんだいきなり」

『い、いや・・・』


あの瓜二つの男に出会ってから、1日。

なんだあの男はと思いながら、あの日から考え続けていた。

まず考えられるのは神楽の兄という事だ。

まさかあんなに気持ち悪いぐらい似てるとは思わなかった。

だが、その裏を読んでみるのはどうだろうか。

マイナスに考えろ。マイナスマイナスマイナス・・・。


マイナス＝ドッペルゲンガー


実はあの男は神楽の兄ではなく、私のドッペルゲンガー！？


『うわァァアアア！！土方さん！土方さん！！私死んじゃうかもォォオオ！』

土「なにを突然言ってやがる・・・」


ドッペルゲンガーに会ったら死ぬっていうよね！？

ヤバい！私まだ死にたくない！！まだやり残した事あるのに・・・ッ！



あ、待った。



まずアイツは男だ。それに会ってから1日経ってるけど、死んでないや。


『なーんだ、じゃあドッペルゲンガーじゃないじゃん。良かったよかった』

土「もうなにコイツ」


その日の悩みは5分で解決した。

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