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姫様と二人の小さな物語(6) ページ6

『そう。そんなことがあったの』

「うん!お母さんの料理、今日も美味しい」

『本当?よかった』


午前中の出来事を嬉しそうに話すフリーヤ達。

お腹がすいていたのだろう。たくさん作った料理が今日もみるみるなくなっていく。

みんなが美味しいと言いながら食べてくれているところを見ると幸せな気持ちになる。


『たくさん食べてね。午後の修行のためにも』

「うん。ありがとうAさん」

「いや〜、こんなに美味しい料理、他に知りませんよ」

『もう、アリババ君ったら』


お世辞とわかっていても、そういうふうに言ってもらえるのは素直に嬉しい。


「ほんとですよ!家事も裁縫も…何でもできて、おまけにこんなに美人な奥さんなんてそうそういませんよ!!ジャーファルさんが羨ましい」

『あ、ありがとう…』

「本当に羨ましい。俺なんて…」


真剣な表情でそう言ってくるアリババ君がなんだか不憫に思えてきた。


『…私はアリババ君と一緒になれる人が羨ましいわ。こんなにも気が利いて、優しくて…人の気持ちが考えられる貴方と夫婦になる人は絶対幸せ者よ』

「Aさん…!」


目に涙を浮かべながら感動している。

(本当にいい子なんだけどな…彼女がいないのが不思議なくらい…)


Aがアリババのモテる要素はあるのになぜかモテない理由を知ることはなかった。


「人がいないのをいいことに浮気でもしているのですか?」

『違います!そういうつもりで言ったわけでは…』

「冗談ですよ」


くすくすと意地悪そうに笑うのは、私の夫・ジャーファル。

普段は優しいのだが…


(日に日に意地悪になって…!)


仕返しをしてみようと試みたがあえなく失敗に終わることもここ最近は多々ある。

ジャーファルなりの愛情表現だとわかっているからいいものの…


『もう!本当に意地悪ですね』

「Aが素直すぎるから、つい…」


なにがついなのか、まったくもってわからない。


(困った人だわ…)


そう思いはするのだけれど、本気で怒ったことも嫌がったこともない。

ジャーファルのそういうところも好きだと思ってしまう私がいるので戸惑う。


『お仕事は?』

「午後からは休暇をとりまして…アリババ君たちも修行の相手を頼まれていたのでそちらに行こうと…」

「僕、海に行きたい」


父の言葉をさえぎってフリーヤがそう言った。


『…海?』

「うん!みんなで行きたい」

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(プロフ) - 星月夜さん» ありがとうございます!更新遅くてすみませんm(_ _"m)ウィールスさんの出番も今後増えていくと思うので、今後もよろしくお願いいたします。 (2017年9月18日 0時) (レス) id: 23374c4c5d (このIDを非表示/違反報告)
星月夜 - 更新がまた始まって嬉しいです。ウィールスさんのなかなか素直に慣れないところ大好きです(о´∀`о) (2017年9月17日 23時) (レス) id: b0ad28a90c (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - くるみさん» すみません。完全に設定いれるタイミング逃してしまいました。(*- -)(*_ _)ペコリ (2017年9月17日 17時) (レス) id: 23374c4c5d (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - くるみさん» ホントにね…苦笑 貴重なご意見ありがとうございます♪参考にさせてもらうね! (2017年6月3日 6時) (レス) id: 23374c4c5d (このIDを非表示/違反報告)
くるみ(プロフ) - 暁、今まで二週間ぐらいバタバタしてたけどお疲れ様でした!やっと落ち着けるね(笑)私的には設定書いてもらえたらありがたいです! (2017年6月2日 23時) (レス) id: 1b7b0b02d0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作者ホームページ:   
作成日時:2017年4月24日 15時

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