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姫様と二人の小さな物語(30) ページ30

『ジャーファルも子供みたいに泣くことがあるんですね』

「嫌味ですか」

『違います!ただ…意外だったというか。新しい一面が知れて嬉しかったというか』


庭に出て、二人で寝転んでいる。

今日は風が心地いい。


隣のジャーファルを横目で盗み見ると、顔を赤らめていてとても可愛らしい。


「Aは本当に意地悪ですね」


拗ねたような声。

別に嫌味じゃないって言ったのに。


でも、普段見れないジャーファルを見られるのなら、ちょっとからかってみよう。


『ジャーファルに言われたくないです。いつも人のことをからかって遊ぶんだから。ちょっと仕返ししただけです』


いつもからかわれてばかりなのだから、たまには仕返ししても罰は当たらないだろう。


「仕返しって…あなたねぇ」

「お父さん、お母さん、みーつけた!」


と、そこへフリーヤが元気よく走ってきた。

後ろには、ピステヴォとアーシャ、ウィールスさんもいる。


慌てて体を起こし、抱きついてきた息子を受け止めるジャーファル。


「ずっと探してたんだよ!ねーねー、今日はお仕事お休み?」

「え…ええ。でも、午後からは明日の分の仕事をしなければ……」

「ええッ!せっかくみんなで街に下りようと思ってたのに……」


見るからにしょぼくれる息子を二人で慰める。


『仕方ないでしょう?お父さんのお仕事は国を支えるとっても大事なことなのよ』

「ごめんね。また今度にしよう、フリーヤ」

「お父さんのまたはずっと先だもん。お母さんはいいな。今日もずっとお父さんと二人でいたんでしょ?」

『ずっとてわけじゃ…』


フリーヤは本当に父が好きだ。

なかなか遊べないから余計に遊びたがるのだろう。


ふと、少女の言葉を思い出す。


(5歳で成人……)


この可愛い顔は3年もすれば見れなくなるのかと思うと、ちょっぴり複雑だ。

可愛い息子であることは変わりないんだけれども…


ジャーファルも同じことを考えていたらしく、苦笑いを浮かべている。


「別に、明日の分の仕事なら明日すればいいのでは?」

「ウィールスさん!ジャーファル様の仕事の量を知ってないからそんなことが言えるのです!ちょっとでも減らしておかないと、徹夜が続くんですよ!!ジャーファル様の体のことも考えてから…」


今度はピステヴォとウィールスさんがもめ始める。


なだめようとした時、フリーヤが憎らしいと言いたげな目でこちらを見ていることに気がついた。

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(プロフ) - 星月夜さん» ありがとうございます!更新遅くてすみませんm(_ _"m)ウィールスさんの出番も今後増えていくと思うので、今後もよろしくお願いいたします。 (2017年9月18日 0時) (レス) id: 23374c4c5d (このIDを非表示/違反報告)
星月夜 - 更新がまた始まって嬉しいです。ウィールスさんのなかなか素直に慣れないところ大好きです(о´∀`о) (2017年9月17日 23時) (レス) id: b0ad28a90c (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - くるみさん» すみません。完全に設定いれるタイミング逃してしまいました。(*- -)(*_ _)ペコリ (2017年9月17日 17時) (レス) id: 23374c4c5d (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - くるみさん» ホントにね…苦笑 貴重なご意見ありがとうございます♪参考にさせてもらうね! (2017年6月3日 6時) (レス) id: 23374c4c5d (このIDを非表示/違反報告)
くるみ(プロフ) - 暁、今まで二週間ぐらいバタバタしてたけどお疲れ様でした!やっと落ち着けるね(笑)私的には設定書いてもらえたらありがたいです! (2017年6月2日 23時) (レス) id: 1b7b0b02d0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作者ホームページ:   
作成日時:2017年4月24日 15時

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