189話 ページ8
Noside
入学式の次の日。
Aとラギーがクラス内で話していたときだった。
スカラ「おい聞けよ!ハーツラビュルの新入生と昨日の魔物が、ハートの女王の像焦がしたらしいぜ!!!」
教室に入るなり、声を大にしたスカラビア寮のクラスメイト。
『ふははは!入学初日から何やってんだか!馬鹿じゃん!』
笑い出したAに、クラス全員はお前が言うかと心の声を揃えた。
『ちょ、そいつの顔見に行こーぜぇ。』
Aはドタバタと荒々しくスカラビア寮生と教室を出て行った。
ラギ「あーあ、毎日問題起こしてる奴が何言ってんだか。」
ラギーは肩を竦めて、Aの背中を見届けた。
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メインストリートにて。
騒ぎになっている中心に、Aはクラスメイトと共に近付く。
スカラ「ほら、ハートのスートのアイツ。」
クラスメイトが指さした方向には、クロウリーに怒られているハーツラビュル寮生と魔物、そしてもう1人。
クロ「ではトラッポラくん。グリムくん。そしてユウくん。」
ユウって誰だっけ。とAは頭を悩ませる。
確かワカラヌ寮の奴か。
なんか、個性無いな。と失礼なことを考える。
クロ「3人には罰として窓拭き掃除100枚の刑を命じます!」
『うわ〜かわいそw』
ケラケラと笑うAに気付いたクロウリーは、そういえば。と思い出す。
クロ「Aくん!!貴方も昨日、散々暴れ回ったでしょう!貴方にも同じ罰を命じます!」
クロウリーの言葉に、Aはスン、と真顔になった。
『俺、入学式の前にもう窓拭き掃除100枚やったじゃん!』
Aの言葉に、エースたちは顔を引き攣らせる。
何したのコイツ。
クロ「それはそれ!これはこれ!放課後、大食堂に集合。この子達と窓拭き掃除をお願いしますね。」
クロウリーはそう言い残して、スタスタと校舎へと姿を消した。
取り残されたAは1年生たちの方に静かに向き直る。
『………。』
エース「………。」
ユウ「…………。」
『俺、A・フィンズ。2年生だよ。困ったことがあったら、なんでも言って。』
エース「いや今更先輩面されても。」
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桃(プロフ) - イグニコールめためた面白くてゲラゲラ笑ってましたww小説でこんな笑ったの初めてですw応援してます! (5月17日 0時) (レス) @page4 id: 6a25fafd93 (このIDを非表示/違反報告)
怜央(プロフ) - オルト君がオバブロするのもすごいのにカーチェイスで戻すなんてさらにすごい…。やっぱり、作者様の脳内は私の考えなんて足元にも及ばないほど面白いですね。好きです。 (2023年4月6日 21時) (レス) @page46 id: 8acdf4d0f3 (このIDを非表示/違反報告)
ただの一般人 - オクタ回収…。す…すげぇや姉貴…(?)(小並感)自分のペースで、どうか無理だけはせず…。ツムツム頑張ってください! (2023年4月6日 1時) (レス) @page45 id: 3f9059dfb5 (このIDを非表示/違反報告)
ポラリん。(プロフ) - オクタ回収出来たんですか!? ヴァネッサさん出たけどオクタ未だゼロです、、頑張ってください! (2023年4月5日 3時) (レス) @page44 id: 7cbb01627a (このIDを非表示/違反報告)
hareotomiya0108(プロフ) - ツムツムなら仕方ないですよね頑張ってください! (2023年3月31日 3時) (レス) @page42 id: cc5d6355d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:トマトマヨトマメトマト | 作成日時:2023年3月22日 12時