Part29 ページ32
「真っ暗のサーカス会場でAに攻撃、、朔間零が動いたな」
ため息をつく王さまは天井を見上げ、下を見て、目を瞑り、最終的に今にも涙がこぼれそうなくまくんと目を合わせた
「リッツ、、」
「兄者は、、俺らの敵、だよね」
「でも、吸血鬼だからこそ魔女を見破る力があるんです!だから、悪い人ではないと思います、、」
「俺は兄者に勝てない。魔女を見破る力も、攻撃力も、吸血の必要も、俺よりも兄者の方が上」
寂しそうに答えたくまくんは、少し嬉しそうに「だからこそ、家から抜け出してこんな所にいてても身内から何も言われないんだけど」と付け足した
「凛月ちゃんの居場所は凛月ちゃんが決めるのよォ、アタシは、どんな形であれこうして凛月ちゃんと一緒にいれるのは嬉しいけどね」
「わっ私もです、、吸血鬼と人間、今は遠く離れた存在だと言われていますが、、でもだからこそ、凛月先輩と出会えたのが嬉しいというかなんというか、、」
かさくんの最後の方はしっかり聞こえなかったが、くまくんの頬が少し赤かったのできっと嬉しい一言だったのだろう
「、、俺、くまくんと出会えて嬉しいよ。だから最後まで俺らは味方だし仲間、朔間零のこともみんなで考えるから、、って、ちょっとぉ!なんで話してる間に寝るかなぁ!?」
すやすやと眠るくまくんの肩を揺らすと、いつもの寝起きとは違う、嬉しそうな笑が返ってきた
「だって、みんな変なんだもん、、吸血鬼と人間がチーム組むなんておかしな話、聞いたことないし、、上手くいくかもわからないし、王さまなんてさっきから黙ったまんまなの、みんな気づいてた?王さまの口閉まってる顔、久しぶり見た」
つられて王さまの方を見ると、 既にポカンと口を開けた王さまの顔
「あらホント、らしくないわよォ?」
「う、宇宙と交信してたっ!」
うっちゅ〜☆とダブルピースでお馴染みのポーズ
王さまはこういう雰囲気苦手だったかな、と溜息をつく
「とりあえず今はAのこと最優先!時間が無いの、一刻も無駄にできない」
「、、そうだなっ!よし、ゆうくんとま〜くん?とやらを連れてきて作戦会議だっ!」
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- 恋愛運: ★★★☆☆
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ラッキーKnights
兄と喧嘩をしてヤンキー状態になる鳴上嵐
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作者名:pomme Soleil | 作成日時:2018年1月16日 22時