放送委員1…おそ松 ページ6
山積みにされたCDケースと、少しほこりっぽい空気。
『7時になりました。一般生徒は速やかに下校してください。
繰り返します…』
「なぁAー宿題わかんねーから教えてくれよー」
真面目に働く私の横で、クルクルと座った椅子を回しながら言う男、おそ松。
私は放送を終えてからマイクの接続を切り、おそ松を睨みながらワントーン低い声で呟いた。
「あのさぁ、放送中に話しかけるのやめてよ。
校内に流れちゃったら怒られるの私なんだけど」
でもこの性格お粗末な男にそんな言葉は効果がない。
反省する様子もなく、鼻歌を歌いながらクルクルと回り続けている。
「そう怒んなって。
そんときゃ俺も一緒に怒られてやるよ！」
「当たり前だよ。てかまずそれ以前に邪魔しないで」
「またまたぁ、俺にちょっかい出されて嬉しいくせに〜」
「うるさい」
「嘘つくなって！本当は喜ん…いだだだッ!!」
無言でおそ松の頭を掴んでひねってやった。
照れ隠しだなんて、そんなことないし。
「…まぁいいや、私もう帰るから。
これ、先生に届けといて」
「はぁ?なんで俺がー
てか、宿題手伝ってくれよー」
「あんた他にまともに仕事しないじゃん。
あと手伝いも嫌。他の人に頼んで」
ぶーぶーと文句を言いながらも、私が「じゃあね」と呟くと「おー。また明日な」と返ってくる返事。
「…また明日、か」
私は振り返ることなく足早に廊下を歩き続けた。
＊
「ったく、人使い荒いよなぁ…」
Aに頼まれた放送の原稿を職員室へ持っていく。
これがなかなか重くて両手でしっかり持たないと落としそうだ。
職員室のドアを足でノックして器用に開ける。
「センセー、これ」
センセーは座ったまま振り向き、
「あぁ、原稿か。ありがとう」
と立ち上がって俺の手から原稿を受け取った。
「そうだ、お前、あいつとちゃんと話したか?」
「え?Aならさっき帰ったけど」
俺がそう言うと、驚いた顔をするセンセー。
「まさか、話してないのか…あいつ、
転校するんだぞ」
「…は?」
センセーの言葉に耳を疑った。
「今日が最後になるから、ちゃんとおそ松に話しとけよって言っといたのに…
お、おいおそ松!?」
俺は職員室を飛び出した。
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あお - おそ松兄さん…剣道部のがかっこよかったです！私は過去に体育委員と放送委員やってたので大好きなおそ松兄さんで見れて幸せでした！ (2018年4月4日 23時) (
レス) id: 7457b0c918 (このIDを非表示/違反報告)
風が凪ぐ - 私もリクエストいいですか？ (2017年9月1日 19時) (レス) id: 6255028c97 (このIDを非表示/違反報告)
ぽっきー大魔王 - リクエストいいですか？ カラ松で陸上部でお願いします！ (2017年8月22日 22時) (レス) id: b15a1e4066 (このIDを非表示/違反報告)
闇月ゆう(プロフ) - この作品今日知って一気読みしちゃいました！英語部の英文訳したら確かにドキッってきますね！！もう全松イケメンすぎて死にそうです… (2017年8月20日 10時) (レス) id: 37c43119a0 (このIDを非表示/違反報告)
ぷりんねこ＠午後ティーを午前に飲むアホの子(プロフ) - 吹奏楽部員としては嬉しいものでした！ありがとうございます。 (2017年8月20日 9時) (レス) id: 58666363fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藤沢 | 作成日時：2017年7月28日 22時
