だいたい上手くいく【今日から俺は！！】

第5話 ページ7

【A side】

えぇーっと……、何故か三橋君に相棒？だとかそんなポジションを言い渡されたAです。

とりあえず、私は常に三橋君と行動していれば良いんですかね……？

もしかして私って、脅されてるんですかっ⁈

でも三橋君そんなに悪いツッパリさんではなさそうです……。

まさか昨日の方だとは気づきませんでしたが……。

だいぶ違いますよね、主に髪色が。

そして元は黒髪の普通の人だった事を誰にも言わないでくれと頼まれました。

どうして駄目なんですかね……？

まぁ、それはいいとして…………。

その肝心な三橋君はというと…………、


「(ギリギリギリギリィッ……)」


物凄い形相で転校生の伊藤君を見ていました。

しかも三橋君、何故その列辺りの席に座っているんでしょう……。

ツッパリさんは後ろの席に座るって決まっているのですが、、、


その時、1人の女子生徒がAの近くまで走ってくる。


「いたいた、広末さん！外で成蘭高校の早川 京子って子が貴方の事を連れてきてって。」

『わ、私……ですか？』

「門の前でずっと待ってるみたいだからっ！……それじゃ。」

『あっ、ちょっと待っ…………行っちゃいました。』


成蘭高校……⁈しかも早川 京子さんってスケバンさんじゃないですかっ⁈

成蘭高校のスケバンさんにまで目をつけられてしまうだなんて、私一体何をしでかしてしまったんでしょう……。

私って何でこうも何かしらやらかしてるんですかね……、

普通の生活を送りたいだけなんですけど…………っ！


と、とりあえず……長く待たせたらとんでもない事になってしまうかもしれませんよねっ。







…………という事で。

門の前までやって来た訳ですけども………。


「(ギロッ)」


ひぃぃいいいいっ！！可愛らしい顔なのに物凄い形相で怒ってらっしゃるっ⁈

しかもスケバンさんが2人です！

このどちらかが私を呼び出した早川 京子さんて方ですよね……。


「おい……、そこのアンタ。」

『はひっ⁈ な、何でしょうかっ⁈』

「アンタが広末 Aっスか……？」

『そう……です……け……ど……。』


私がそう答えるともう1人のスケバンさんが早足でズンズンと向かってくる。


ひえっ これって…………、もしかしてもなく殴られるパターンですかっ⁈

どうしましょうっ⁈殴られるのって絶対痛いですよねっ⁈


『なっ 殴らないで下さいぃぃいいっ！！！！』


来るであろう痛みに備えて目を瞑り、拳を握り締める。

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