6 ページ6
図書室から本を借りて、教室へ戻る途中。
急がないと、そろそろ授業が始まってしまいます。
そんな時、廊下で橙さんを発見。
なんだか歩き方がおかしいような…?
よく見ると、靴下がモコモコしているような…
「橙さん、どうしたんですか?」
「うわっ!…あ、黒かぁなんだ〜後ろからだからびっくりしちゃったよ。」
珍し驚かれました。
でも、その反応が普通だと思います。
少しさみしいですけど。
彼女は転んでぶつけたと言いました。
まさか虹村主将に助けてもらったとは驚きでしたが。
「それでね、保健室に行く途中で変わった子に会ったよ。バスケ部の子。」
「変わった子?」
「黒とは違う感じで変わってる」
「けっこうひどいこと言いますね。」
聞いた話によると、妙に落ち着きがあって、きれいな敬語。
他の一年生より虹村さんと仲が良くて、一人は背が低くて、もう一人は背が高くて眼鏡をかけている…
たぶんそれは1年生で一軍に選ばれた人たちだと思います。
橙さん、バスケ部に縁があるんですね。
なんて話していると、チャイムが鳴ってしまいました。
でも、走れない橙さんを置いていけません。
「一緒に戻りましょう。先生は説明すればわかってくれますよ。」
「ありがとう。黒子はやさしいね。」
紳士だね、と言われて思い出しました。
さっき返した本に紳士が出てきて、その立ち振る舞いは男の僕でも憧れてしまうような、かっこいいひとでした。
僕も、そんな風な、、、せめて、君の前だけでも紳士になりたいと、そう思いました。
君だけが、僕を見つけてくれるから。
だからもしまた君が怪我をしてしまったら、まっさきに駆けつける。
少し背伸びをしてでもかっこつけたいと思うのは、たぶん…この間読んだ恋愛小説の主人公と、自分を重ねているからかもしれませんね。
ラッキーアイテム
熊の木彫り
19人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ナイン(プロフ) - ミリイ(灰崎信者)さん» はじめまして。コメントありがとうございます。灰崎くんは実は良いやつなんだろうな、と思って書いてます。暖かい目でみてくれると嬉しいです。 (2018年7月5日 6時) (レス) id: 2c81737552 (このIDを非表示/違反報告)
ミリイ(灰崎信者)(プロフ) - 祥吾様は私の彼氏兼教祖様 祥吾様私の息子みたいに可愛い 恩人でもある (2018年7月5日 5時) (レス) id: 99fc6b4eef (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ナイン | 作成日時:2018年2月9日 18時