3 ページ3
「なーなー、メアド交換しよーぜ。」
後ろの席から頬杖を付きながら話しかける男子に、携帯を持っていないことを伝えると、ちぇっと聞こえた。
メールなんて別に、学校で会うからいいじゃん。
入学してからしばらく経った頃。
彼はバスケ部で、1年生なのにもう一軍入りをしているらしい。
そんなにバスケが上手いのか。
運動音痴な自分からしたら、すごく感心する。
だが、前後の席なので、座っていると授業中でもちょっかいを出してくる。
前言撤回。
感心しない。
何がしたいんだろうこの人は。
そういえば、ちゃんと会話したことなかったな。
「灰崎はいつも何してんの?」
「は?」
「昼休みとか…学食なの?」
「まぁ。お前弁当派か。」
そう答えた彼は、眉毛をちょっと曲げて、不思議そうにこちらをうかがっている。
なんだよ、と言われたので、別に、と返す。
灰崎の表情に、何となく笑って文句を言われた。
「君たち、仲いいですね。」
隣の席の黒に言われて、「そうでもない」と答えると、灰崎が冷たいこと言うなと肩を組んでくるので、その腕をベシッと叩いて退かせた。
「いてーよ!俺一応一軍なんだけど〜?」
「でも灰崎くん、よくサボりますよね。」
言うなよテツ、と灰崎が言った。
調子乗ってサボってんの?と笑いながら聞くと、「あの主将嫌いなんだよ!」と彼は愚痴を垂れた。
ラッキーアイテム
熊の木彫り
19人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ナイン(プロフ) - ミリイ(灰崎信者)さん» はじめまして。コメントありがとうございます。灰崎くんは実は良いやつなんだろうな、と思って書いてます。暖かい目でみてくれると嬉しいです。 (2018年7月5日 6時) (レス) id: 2c81737552 (このIDを非表示/違反報告)
ミリイ(灰崎信者)(プロフ) - 祥吾様は私の彼氏兼教祖様 祥吾様私の息子みたいに可愛い 恩人でもある (2018年7月5日 5時) (レス) id: 99fc6b4eef (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ナイン | 作成日時:2018年2月9日 18時