第25話 ページ25
「あのねぇ、Aちゃん。
弓弦から聞いたよ、確かに迷惑がかかるのも嫌な気持ちもわかる。
けどね、今こうして色んな人に迷惑をかけることになってる。」
薬品の匂いが鼻をかすめる。
なにがあったかというと、私は今日の放課後に限って近々行われるステージ開設で、足を悪化させて持っていた機械を、全て落としてしまった。
幸い機会は壊れて無かったようだが、それの確認で時間を使ってしまった。
「本当に申し訳無いです。」
そして私はと言うと、自分の失態に泣きそうになりながらも、涙を堪えて永遠と謝っている。
「でも、君がちゃんと真面目に僕達のことを考えてることがわかって嬉しいよ。」
「…腐ってもまだ、夢ノ咲の生徒ですから。」
愛想笑いだけして、そう呟いた
「そうかい…」
すると、天祥院さんは私を優しく座っている私の前から膝をつき、抱きしめた。
先生はそもそも反対の方向を向いているため全く見えてないだろう。
私は思わず声を出しそうになったが、一瞬天祥院さんは離れて
「静かに」
と怪しい顔で笑った。
至近距離に天祥院さんがいて、思わず顔が紅潮するのがわかる。
自然と上目遣いになっていて、目が離せなくなる。
こんなのいやでも自覚してしまう…。
「ち、近いです…」
私は小声で訴えると、案外彼はあっさり離れていった。
すると彼は私に耳をそっと塞いで、耳元で何かを呟いた。
「…く...に..てね、Aちゃん」
まともに聞き取れたのは、呼ばれ慣れた自分の名前。
彼は私の耳からわたしの左手を取り、王子様のようにキスをした。
いや、正確には左手の"薬指"に。だ
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。 - 蓮見じゃなくて蓮巳です。 (3月10日 23時) (
レス) @page8 id: 4dba0393ab (このIDを非表示/違反報告)
星空ブリキ(プロフ) - ありがとうございます、めっっっっちゃきゅんとしました! 推しが…英智先輩になってしもうた……………もう最高すぎます! (2023年3月29日 8時) (レス) id: 2cdbc326e2 (このIDを非表示/違反報告)
草林檎(プロフ) - あおさん» コメントありがとうございます！そう言って貰えて恐縮です。改めまして、ご感想本当にありがとうございます。 (2022年8月2日 19時) (レス) id: c346cb75c8 (このIDを非表示/違反報告)
あお(プロフ) - 英智の策士っぷりかっこよすぎでした‼︎新作も楽しみにしております‼︎ (2022年8月2日 0時) (レス) @page35 id: 2801323682 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：草林檎 | 作成日時：2022年7月13日 23時
