歓迎会 - 8 ページ40
「……よいしょっ」
普段あのハンマーを扱っているのだから当然といえばそうだが、軽々と持ち上げリボーンの指示通りの場所にすんなり運んでしまう小さな身体に、ツナは感嘆の声をあげた。
リボ「サンキュー、A」
ツナ「ご、ごめん。 主役の君にこんなことさせて」
「いいよ。 こんな楽しい会を開いてもらったんだから、少しくらいお手伝いしなきゃ」
Aは両手をひらひらさせてはにかんだ。
ツナにはめちゃくちゃな会に思えたが、彼女が楽しんでくれたなら成功だろうか。
「それより…
このピアノ何に使うんだろう? 獄寺さんかランボさん、弾けるの?」
ツナ「たしかに! そういえば獄寺君が弾けるって話してたよーな…」
ガチャ
噂をすればなんとやら、ちょうど2人が戻ってきた。
獄寺の姿を見てツナは目を見開く。
つけひげ、白いタンクトップ、ジーンズ、そして印象的な胸毛。
右手を上げると腕輪が光った。
ツナ「フ〇ディ・マーキュリー!?」
誰もが知るあのミュージシャンになりきった獄寺は、マイク付きのピアノの前に座り力強く弾き始めた。
「す、すごい…」
普段の乱暴な姿からは想像できない演奏に心を奪われる。
獄寺はマイクに口を近づけた。
ガチャ
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作者名:波紋セラーノ | 作成日時:2020年4月26日 16時