兄 - 2 ページ31
「ディーノ兄！！」
ドアを開けた勢いのまま走り寄り、勢いよく抱きつく。
ディ「ははは、久しぶりだな。 良い子にしてたか？」
優しい手つきでAの頭を撫でた。
ツナ「えー！！ ディーノさんの知り合いってAちゃん！？」
ディ「あぁ、昔うちであずかっててな」
「楽しかったね！
ディーノ兄のお仕事にこっそりついて行ったり…」
胸の中からディーノを見上げるその顔はなんとも愛らしい。
リボ「ディーノが寝ている隙に三つ編みなんかもしてたな」
ディ「なっ！ あれお前だったのか！ クセがついて大変だったんだぞ」
「えー！ かわいかったのに！」
ディ「か、かわいい…？」
ディーノの目が点になった。
「うん！
かーわーいーいー！」
無邪気な笑顔で抱きしめる手をぎゅっと強めるA。
ディ「かわいいおまえにそう言われるならわる…く……な……」
言いながらぶくぶくと泡をふいた。
ツナ「うわー！ Aちゃん強く締めすぎ！」
「あ！ ご、ごめんなさい。大丈夫……
じゃなさそうだけど」
ディーノはぐったりしている。
ディ「は、はは… Aは妹みたいなもんだからな。 好かれてて嬉しいぜ」
ツナ(ディーノさん…大人だ…)
リボ「おまえもこのくらい器のでかさがあればな」
ツナ「おいリボーン！ 心読むなよ！」
ちょんちょんっとディーノの肩に乗るリボーン。
リボ「ま、オレの器が一番でけぇんだけどな」
デーン 胸を張った。
ツナ「ガーン 結局自分かよー！
……ん？」
ガッシャーン キャー！
ディ「！？ なんだ？」
「1階からみたいだね」
リボ「見に行くぞ」
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作者名：波紋セラーノ | 作成日時：2020年4月26日 16時
