8.兄【ディーノ】 ページ30
??「よお! お邪魔してるぜ」
ツナが学校から帰ると、部屋にいたのは金髪のイタリア人男性。
ツナ「ディーノさん!」
ニカッと笑うディーノはツナの兄弟子にあたる。
何かを思い出したように部屋を見回すツナ。
ディ「あぁ、ロマーリオたちは先にホテルに行かせたぜ。
大人数で押しかけたらママンに悪いだろ」
気づかいは嬉しいがツナにはまた別の心配事が増えた。
普段頼れる男であるディーノは、部下の前でないとその本領が発揮できないのである。
ツナ(まあ、部屋にいてもらうぶんには大丈夫かな…)
ツナ「あ、今日はどうして日本に?」
ディ「日本には仕事で来たんだが…
並盛にいる知り合いに会っておこうと思ってな」
ツナ「知り合い?」
ピンポーン
奈々「はーい?あらぁ、この前も来てくれたわよね。
いただいた乾燥ポルチーニとってもおいしかったわぁ。
まあ、またお土産持ってきてくれたの? 気のきく子ね〜
ツナは自分の部屋にいるわよ」
丁寧に挨拶をしてからしっかりと靴を揃えて家にあがる繊細な動作。
しかし階段の下まで来ると、我慢できないといったように足音を立てて駆け上った。
ガチャ
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作者名:波紋セラーノ | 作成日時:2020年4月26日 16時