9話「盗まれたガシャット」 ページ9
「例の黒いエグゼイドの正体はわかったのか?」
「幻夢の社長にも確認したんだけど、わからないって…」
「結局、正体はわからずじまいって事…。謎だらけね。その黒いエグゼイド。目的もわかってないし」
「やつは2本目のガシャットを使用したと聞いたが?」
「レベル3〜!になったんだよ…」
4人目の仮面ライダー。
爆走バイクのガシャットを使い、仮面ライダーレーザーに変身する九条貴利矢。
そして先の戦いでも邪魔をしてきた、黒いエグゼイドの存在。
「もしやつに本気を出されたら…俺たちの命も危ないな」
「ピヨることないって!もうすぐ幻夢が新しいガシャットを完成させるし、それがあれば!」
CRの電話が鳴り、ポッピーが通話ボタンを押す。
「あ、はいはーい!とう!」
《ポッピー!私だ》
「社長!ガシャット完成した?」
《由々しき事態になった》
「え?」
《新しいガシャット4つが、何者かに盗まれた》
「えーっ!?」
「「盗まれた!?」」
《社内の防犯カメラの映像を今そっちに送る》
通話用のモニターとは別の画面に映し出されたフードを被った男。
その男に、私は見覚えがあった。
「(この間の……あのグラファイトと言う男に似ているような…?気のせいか…?)」
男に見覚えがあるとは言えなかった。
言えば自分がバグスターであるとバレてしまうからだ。
そこへ
「もう…今度は何!?もしもし!?」
ポッピーのスマホが鳴った。
《明日那さん、ゲーム病患者です!!》
「えええーっ!?もう、ピプペポパニックだよぉ〜〜〜!!!」
今日は次から次へと色々と起こる日だ。
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作者名:國子 | 作成日時:2018年10月4日 1時