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5話「ドクター」 ページ5

「鏡先生、患者の容態が急変しました。バグスターの反応が出ています」

《どこだ》

「場所は−−−−−」

《わかった》



苦しむ患者。

明日那は永夢へ、私は鏡飛彩へ連絡を取る。

パソコンに表示されたバグスター反応から詳細の位置を探り、教える。

それが私の仕事の一つでもある。









《え〜〜!?婚約解消を解消!?》

「はい!よかったです。マリッジブルーは卒業ですね」

《うん!》


「くだらない」

「何ですか、その言い方」



鏡飛彩の言葉にむっとした永夢。

そこへ



「いやー、一件落着!さすが私の息子だ!って事で、永夢くんには望み通りに小児科に専念してもらって」

「僕、続けます。CRのドクター」

「え?」

「こんな人に、患者を任せられませんから…」

「私の息子にこんな人とはなんだー!!!」

「そうこなくっちゃー!!」

「ですよねー!」

「どっちなんですか。院長…」



相変わらず院長はポッピーの言葉でコロコロと態度が変わる。

それでよくこの病院の院長が務まるものだ。



「よし、患者さんからお礼にアッププププルパイをもらったからみんなで食べよう!」

「やったー!私切りたーい!」

「待て」



ポッピーがナイフとフォークでアップルパイを切ろうとしたその時、



「俺に切れないものはない。メス」

「え?あ…はい」



ポッピーは持っていたナイフを渡す。

すると手術をする時のようなメスさばきで、アップルパイを綺麗に五等分に。



「ただ…甘いものが好きなだけですよね……」

「甘党……?」

6話「宿主の記憶」→←4話「考え方」



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作者名:國子 | 作成日時:2018年10月4日 1時

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