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12話「レベル3のガシャット」 ページ12

「あ………」



消えかかった体が元に戻る。



「どうやら、バグスターが倒されたようですね」

「彼は……」

「大丈夫。無事ですよ」

「よかった…」



安心したようにほっと胸をなで下ろす患者。


後から知った話だが、この時鏡飛彩はドレミファビートのガシャットを手に入れ、レベル3の力を手にしたらしい。

ドレミファビートは音楽リズムゲーム。

あの鏡飛彩がリズムゲーム?と思うだろうが、それは私も思った。

音楽に合わせてリズムを刻む。

そんなこと彼にできたのか、と。



「『心肺蘇生法なら熟知している』って言ってた」

「つまり…心臓マッサージ?」

「飛彩、めっちゃ上手かった!」

「そ、そう」



たしかに特定のリズムではあるが、果たして…。

詳しいことには突っ込まないでおこうと思った。





「よかったね、陽子さんの笑顔が戻って」

「はい」

「ねっ、飛彩」

「患者には関わらない。それが俺の主義だ」

「シュークリームはナイフとフォークじゃ食べ辛くないですか?」

「俺に切れないものはない」

「わっ!」

13話「緊急通報」→←11話「似た者」



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作者名:國子 | 作成日時:2018年10月4日 1時

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