弟の決心 ページ2
「あーあ、なんかもういいや。」
「何が?」
「今まで王子様の条件の1つが“年上”ってことだったけどもうこの際年下でもいいや。」
「嫌な予感しかしねえよ。」
「涼太〜!お願い!友達紹介して!」
「嫌に決まってんだろ!」
喧嘩するほど仲がいいとはよく言ったもので、この2人は毎晩お互いの部屋を行き来して30分程度おしゃべりをするほどの仲である。
今日は(人1)が涼太の部屋へ上がり込んで、ボトル2000円弱するボディーローションで足のマッサージをしていた。
「ほら、涼太中学の時沢山友達家に招待してたじゃん!」
「沢山っても黒子っちと青峰っちと紫原っちだけだろ!」
「その黒子っちくんは覚えてないけど、ほら紫原くんとか色白くて可愛らしかったの覚えてるわ〜。」
「……(人1)姉ちゃんには手に負えないと思う。」
というより、(人1)が言う理想の王子様なら京都にいる赤髪の彼が適材ではないかと涼太は思った。良家の一人息子で容姿端麗、頭脳明晰、品行方正、才色兼備、、、挙げ始めたらキリがないほど彼は完璧な人間だ(もう一人の人格が出てしまうと少し話は変わるかもしれないが)。
「てか青峰っちは何でダメなんだよ。」
「……あれが王子様とかウケる。」
「ああ、確かに……。」
失礼きわまりないが、確かにあのガングロバスケ馬鹿は王子様からは程遠い。せめてもう一人、バスケ馬鹿と聞いて思い浮かぶ黒子の新しい光の方が帰国子女ということもあり王子様にふさわしい……こともない。
何はともあれ、姉に赤司と黒子を会わせてはならないと心に誓った。
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作者名:胡桃 | 作成日時:2017年11月27日 23時