137 ページ42
.
御幸、ゾノ、倉持
キャプテンと副キャプテン2人の3人が揃って練習場へと来ていた
話の内容は2年生だけで本音を言い合うミーティングをしないかというゾノの案について。
御幸「面と向かって悪口言われんのか?」
前園「悪口やない、本音や!どうや倉持、この提案昨日寝ずに考えたんや」
倉持「2年だけでミーティングってのはいいと思うぜ」
前園「せやろ!」
あの険悪というかギスギスしてた空気はどこへやら
それもそのはず、伊佐敷に大事なことを気づかされた前園が…
前園「御幸、これまでお前ばかり責めて悪かった!これから俺も一緒に考えるぞ!」
御幸に謝り
自分も副キャプテンとして共に考えると言い出したのだ。
御幸「……………」
倉持「….………」
前園「なんやその間は!!」
御幸「余計もめねぇかな」
そんなミーティングをしたら今まで揉めていた以上に揉めてしまうんじゃないかと思う御幸
3人が話してる中
ナベ「あのさ、これ…なんか揉めてて渡しずらかったけど打者のデータをまとめたやつ」
先に来ていたナベが打者のデータをまとめたものを持ってきてくれた
たしかにあんなに揉めてたら話のきっかけになっていたナベは渡しずらいことこの上なかっただろう。
御幸「ありがとう、ナベ」
前園「聞かれたよな、サプライズミーティング…」
倉持「声のでけぇ秘密だな」
ゾノの声はチームで1番と言っていいほど大きい
てことは100%聞かれてる可能性がある
倉持の言う通り声のでかい秘密だ。
渡辺「なんか…みんなに色々心配かけてるみたいだけど大丈夫だから」
渡辺「嫌々データを取らされてるわけじゃないし、部を辞めるつもりもないから」
ずっと御幸とゾノが言い合いしてまで
無理やりデータをとる仕事をしていたり
部を辞めるんじゃないかと
気にしていたナベだったが
やっと今本人からきちんと正直な気持ちを聞くことが出来た
本人はやめるつもりはないと。
渡辺「じゃあみんなにこれ配っておくよ」
前園「お前!また抜け駆けして!!」
御幸「してねーよ!」
どれだけ長くてもこの今のチームで戦えるのは残り1年足らず
だったらチームのことも、自分のことも全部やってやろうとナベは心に決めたのだ。
36人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ちあき | 作成日時:2020年7月14日 9時