*黒バス*雨の日のキセキ.４《赤司征十郎》＊完結＊

▽113話▽ ページ30

準決勝当日。

私たちは控え室にいた



でも……、
私たちの前に、征くんの試合がある



もう、始まる


時計ばかりを見てしまう


「Aちゃん、試合、見てきてもらえる？」

「え？」

「見にいってきて？」


リコさんなりの気遣いなんだろう


「…いってきます！」


お言葉に甘えていった




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その後の控え室。


「カントク…、A行かせてよかったのか？」

「まぁね…、Aちゃんにとってはそこが目標だからね。

それに、気が引き締まるんじゃない？」


…時計も気にしてたようだしね、


「なんて顔してんの、黒子君っ！火神君っ！」


心配しすぎなんじゃない？


「僕もいってきます！」

「オレもっ！」

「ちょっと待って!!」


勢いよく扉に向かう2人を止めた


「どうせあとで行くんだから…
今は1人で行かせてあげましょ」


2人はお互いの顔を見合い、静かに頷いた


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敵のチームとしてじゃなくて
彼女として、見てきてね


私たちが一緒じゃ、そんな風には見れないでしょ？


あ、彼女じゃないのか…

まあ、一緒だよね


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今まで感情を隠して頑張ってきたんだから…


少しの時間だけ、息抜きしておいで


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