7Q「久しぶり!」 ページ9
「テツヤ、久しぶり!」
「黒子、本っ当今までどこにいたの?…久しぶり!」
「柏木くん、望月さん、お久しぶりです。」
私と空が黒子の近くに行き、少しばかり私は問い詰めてしまったが、本当に久しぶりの出会いでとても嬉しかった。
黒子は相変わらずの無表情で、頭を下げながら言う。丁寧すぎる、この人…
(今まで、全然気がつかなかった……影うっす!)
カントクは、慣れてないし初対面だから驚いてるけど。
それにしても、私より伸びたなぁ。私はちょっと高い高身長だけど、今は止まってるし黒子にも抜かされると思ったけど…まぁいいや。空には勝ってるし。
この人にも、いつか抜かされるんだけどね。
「よ、良かった。いたのね。それじゃあ、早速シャツ脱いでもらえる?」
「はい、分かりました。」
そう言って、黒子はシャツを脱ぐと、カントクは驚いた表情をした。
(彼らは一体、何者なの…?)
バスの中。少しだけ揺れてる中、窓から景色を眺めているカントクは、難しい顔をして黒子と空のことについて考えていた。
(黒子くんは何もかも、全て平均以下…しかも、あれでほぼ限界値だなんて…)
カントクの頭の中は、黒子の謎と。
(柏木くんも、上から見ても思ったけど、そこまでとはなかった…むしろ、平均よりほんの少し上なだけ。まだ、火神くんの方が上だったわ…)
空のことで、いっぱいだった。
「ミーくん、帰ろっか。」
「コニー、行くぞ。」
私たちはミーくん達を迎えに、凹十津神社にいた。神様とお地蔵様のじっちゃん。
私たちがこの2人が見てくれているのだ。
安心安全。良いよね!
「ミーくんとコニー、相変わらず可愛いなぁ〜!私もそういう子、ほしいかも。」
「望月は昔から、可愛いものには目がないからな。」
「うん、最近は可愛い熊のぬいぐるみ買ったんだ。」
「そんなに買って大丈夫?」
「大丈夫。ちゃんとお金の管理はしてるよ。ここ一ヶ月、余裕で余る!」
どんっと胸に手を当ててドヤ顔で自慢すると、他月は「お前はしっかりしてるからな。」と安心した顔になる。空も「確かにそうだね。」と同感する。
「あっ、そうだ。この後さ、ストバスに行っていいかな?久しぶりに動きたいし!」
空が提案すると、私と他月は了承した。親に連絡して…他月は、カエデさんにも空が遅く帰ると連絡してたけど。
「じゃあ行くか。」
他月の言葉を合図かのように受け取ると、私たちはストバスの所に向かった。
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