4Q「入部…してくれるといいね。」 ページ5
「他月、そっちは終わった?」
「まぁな。そっちもか?」
「他月よりは、早くやったからね。」
書き終わってからは、他月と合流。
真っ直ぐ行って、クラス表の所に他月の姿はあった。
「他月、やっぱり弓道部にするの?」
そんな空の質問に、他月は「あぁ。」と答える。他月は今年から、バイトと部活を掛け持ちするらしく、私としてはちょっぴり心配だけど、空は「大丈夫でしょ!」と前向き発言をしていたのを思い出した。
(うん、大丈夫だよね。)
その言葉も、私の中では安心感が湧いていた。
改めてクラス表で、自分たちの名前を探す。
生憎私は、女子の中では少し大きい方で、男子の平均身長に入る。
女子としてはちょっと不満だけど、こういう時にはとてもありがたみがある。
「よしっ、クラス3人とも一緒ね!」
「本当?良かったぁ…」
ひと足早く、私は3人の名前を見つけてガッツポーズを取る。その言葉に、空はホットしてため息を一つつく。他月も、特には何も言わないが安心していることだろう。
そんな中、一つ知っている名前を見つける。
「そっ、空!」
「ん、何?」
私は空の袖を引っ張って呼ぶ。空の反応があると、私は焦るように言った。
それは、空にとっても衝撃的だった。
「同じクラスに、「黒子テツヤ」がいる!」
そう言うと、空は目を見開いて驚いた顔になる。他月はその様子に、「アイツか。」と察した。
黒子テツヤ。
同じ中学出身で空と同じバスケ部で一軍。
その事から、よく一緒に行動することが多かったし、ミーくん達の存在も知っている人物の1人。
「退部してから姿見てなかったし…同じクラスで良かったね。」
「…そうだね。…でも、テツヤ…バスケ部に入るのかな?」
そのことについては、不安だった。
私が言ったように、黒子は中学では途中で退部をしている。
あることが、きっかけで。
そんな中、またやるのかは不安でしかなかった。
「でもアイツ、お前ら曰くバスケ馬鹿なんだろ?それなら、入るんじゃないか?」
他月は違う部活だけど、黒子とは話せるし、交流は深い。私たちからも話したりする。
バスケ馬鹿だったのは本当だから、そうだと思いたい。
「入部…してくれるといいね。」
私が言うと、空は「うんっ。」と心配そうな顔でもあったが、嬉しそうに返事をした。
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