第31話 15日目 �� ページ31
.
そのまま、ベッドの上でぼんやりしているうちに、夕方になって、夜になった。
夕食を少しだけ食べて、またベッドに戻った。
〜♫
ん？電話だ。
秋……？
小さく震える指で画面をタップした。
「も、もしもし……？」
『A〜、夜遅くにごめんね』
こんな時間に、秋から電話がかかってくることなんて、滅多に無い。
もしかして、そういう報告だったりするのかな……。
「大丈夫だよー。どうしたの？」
大丈夫。大丈夫だよ、私。
ちゃんと平常心保ててる。
でもやっぱり、次の言葉を聞きたくなくて、反射的に目を瞑った。
『明日の時間割教えて！』
うっ……えっ……ええ！？
『A？聞いてる？』
「うわぁ、えっ、そんなこと？？えっと、あの、ごめんちょっと待って」
報告……じゃないの……？
え、時間割。何だっけ？ちょっと待って。
ぐっちゃぐちゃの頭で、しどろもどろになりながら、なんとか伝えた。
そこまではよかったんだけど。
『で、A。何かあったでしょ』
何かを鋭く嗅ぎとった秋は、それだけじゃ満足しなかった。
「え、別に……？」
『A、さっき“そんなこと？"って、めちゃくちゃ驚いてなかった？』
「え……いや……」
『何の話すると思ってたの？』
『A〜？』
「あの、ええっと……、あ、秋と……豪炎寺くんが付き合って……」
『んんん！？？何それ？どういうこと？？』
「え？違うの？」
『違うも何も、全然そんな関係じゃないけど』
「はぁ……よかった……」
『A、今、よかったって言った？』
「……あっ、違う違う。言ってないし。秋の聞き間違いだよ。うん」
『A、どこにいる？』
「家だけど……。何？」
『待ってて。すぐ行くから』
「え！？ちょっと！秋？？」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 77人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
pomme(プロフ) - 豪炎寺修也推しさん» いつもありがとうございます！ゆるゆる頑張ります（＾ｖ＾） (2020年4月24日 23時) (
レス) id: d65527bd76 (このIDを非表示/違反報告)
豪炎寺修也推し - 真っ赤な空の下でから来ました。ここまで読んだだけでわくわくどきどきが止まりません！pommeさんのペースで頑張って下さい！ (2020年4月24日 20時) (レス) id: e2e58e1092 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：pomme | 作成日時：2020年4月19日 10時
