D.Gray-man 3人目のセカンド (ページ8)

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6話ページ8

やっと教団から入場を許可を得たアレンは、広い教団をマジマジと見ている。

ランマ「さっきはごめんね、僕はランマローナって言うんだ。よろしくね」

謝罪をしつつ、新しく仲間になるアレンに挨拶。アレンは安心したのか、先程より顔色が明るくなり「よろしくお願いします！」と、僕と握手をした。

リナリー「私は室長助手のリナリー。これから教団の中を案内するわ」

リナリーとも挨拶をし、リナリーは僕に「ランマ、また後でね」と言い残し、案内をしようとしたところ

アレン「あっ、神田」

まさかアレンから神田を呼び止めるとは思わなかった。神田は気に食わないのか、アレンを睨みつけた。
アレン「って、名前でしたよね、よろしくお願いします」

神田「呪われている奴と握手なんかするかよ」

悪口だけ言って、神田はスタスタと言ってしまった。どうしてああいう言い方しかできないんだ。

ランマ「ちょ、神田！」

神田を呼ぶも無視。でもアレンに謝るどころかそれはないでしょ、と思った僕は、神田にお説教だ、と決心した。

ランマ「ごめんね、アレン君。彼、任務から戻ったばかりで、ちょっと気が立ってるの」

アレン「いいですよ。それより、神田のところに行ってあげてください」

神田と違って、なんて礼儀正しく、いい子なんだ…
心の中でジ〜〜〜ンと、アレンの優しさに感動しながらも、僕は神田の後を追った。

ランマ「この世にこんなに優しい子がいたなんて…」

感動のあまりか、ポロッと口にまで心の声が出ていた。神田なら絶対にあんなふうに人に優しくできないからなぁ。

神田の後を追いながら、僕は神田について考えた。

どうして神田は、ああやって人を突き放すような言い方しかできないんだ。エクソシストとしての実力は十分にあるのに、人との付き合いは0以下かマイナスに近いし、仲良くしようと試みる人たちにまで毒しか吐かない。全くユウはーーーーもうーーーーっ！！！

神田「おい」

ランマ「わっ！！」

いつの間にか、神田がこっちを向いて、僕がギリギリまで近づくのを待っていたような感じになっていた。
あと少しでぶつかりそうになるところだった。

ランマ「ご、ごめん…じゃなくて。ユウ、あの言い方はないでしょう？」

神田「っるせぇ」

僕の愛のこもったお説教もスルーか、今日もユウはご機嫌斜めだなと、ため息をした。