5話 ページ7
コムイさんが直接、こちらにやってきた。
それを知っているにも関わらず、神田はアレンに六幻を突き刺す。
アレン「ひえっ」
コムイ「待って待って、神田君」
神田「どういうことだ」
最初は『アクマ』と言われ、騒がれた奴が入場を許可されたことに納得がいかないようだ。
これこそ「KY」というのだろうか。鬼の面をした神田に軽いテンションで説明するコムイ
コムイ「ゴメンネー!早とちり!その子、クロス元帥の弟子だった。ほら、謝ってリーバー班長」
リーバー「オレのせいみたいな言い方ーー!」
ゴーレムの無線機から、リーバーのどなる声がした。全く、リーバーさんも苦労人だろうに。僕は苦笑いをした。
コムイ「ティムキャンピーが付いているのが、何よりの証拠だよ。彼は僕らの仲間だ」
コムイさんが言っているのに、まだアレンに六幻を突き刺す。あぁもうやっぱりダメだなぁ…
僕はイノセンスの発動を止め、彼らのいるところまでジャンプして降りた。
僕が神田の後ろに着地したのを見たコムイさんは「おお!ランマちゃん。流石軽い身のこなしだね」と、言っている。
ランマ「やめて、神田」
神田「!おまえ、いつ降りてきた」
僕の言うことより、神田はいつここに降りてきたかの方が気になった。
話を聞かない神田にイラっとした。
ランマ「…やめて下さい、神田」
注意2回目。これも聞かなかったらもうげんこつの刑だ。と思った矢先にーー
リナリー「こら!」
既にリナリーのげんこつがお見舞いされた。
馬鹿だなぁ、ユウ。
リナリーのげんこつのおかげで、アレンがやっと開放された。アレンは安堵の表情だった。
プライドが傷ついたのか、神田は門の外側から中々動こうとしない。
ランマ「神田!中には入ろう!」
神田「…」
あーーこりゃイライラしてるね、長い付き合いだからわかること。
僕が神田のそばにかけより、「行こう?」と誘ったとき、中の方にいたリナリーと声が被った。
リナリー/ランマ「入んなさい!/入って」
神田の近くにいたからか、何故か僕まで怒られているような気分だ、トホホ…。
僕が神田の前を歩いていると、小声で神田が言った。
神田「…わりぃ、ランマ」
ランマ「謝るならあのアレンウォーカーっていう子にしてよね」
神田「ふん…」
どうして僕に謝るのだろう。謝る相手間違ってんぞーと言い足しながら、僕らは教団に入った。
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作者名:欄ま | 作成日時:2016年8月24日 3時