番外編1話ー初めての××ー ページ43
それは今から2年前
僕は16歳、今日は新しいエクソシストが二人も入団すると聞いた。
ランマ「やーーーはーーーー！！！なっかまが増えるーっっっ！！」
修練場へと走る。
僕はまだ若かった。テンションも常に高く、時には注意されるくらい。
神田「…るせぇ」
さっそく今日一発目の「うるさい」がとんできた。今日も機嫌が悪そうなユウだ。
ランマ「だって、新しい入団者だよ！しかも一人は同い年らしいし、僕楽しみーーー」
修練場で、二人きりで特訓しながら僕は上機嫌だった。僕は超電磁砲で弾をうち、ユウは刀で受け止める。
互いに自分を高めあえる、僕にとってユウは親友であり、最高のライバルだ。
今回の入団者に気持ちは浮かれていたが、ユウが僕の友達で一番に変わりがないのは、当たり前だ。
ランマ「でも僕、ユウが一番いい！」
神田「っ？！」
僕の言葉にビックリしたみたい。いつも気を許さないユウが、僕の超電磁砲の弾をもろにくらった。
ランマ「あ…」
いつも全部弾くユウに、僕は驚いてポカンとした。
ランマ「やった！今日は僕の勝ち！！」
いつもはユウが全て弾き返していたが、初めてユウに勝てた。
超電磁砲の弾を返せなかったユウは、ムッスーーとしていた。
そのとき、修練場の扉が開いた。
コムイ「いやー頑張ってるね、二人とも」
コムイさんが入ってきた。ニコニコとした表情はいつもと変わらない。
僕は「眼鏡わっていい！？」と、いつものイタズラをしようと弾を撃つが、コムイさんは笑顔のまま『シュッ』と避ける。
コムイ「むやみに撃ってはいけないよ、ランマ君」
冷静な顔を装ってはいるが、いざ撃たれそうになると、冷や汗はいつもかいている。
すると、扉の方から気配を感じた。ユウも気付いたみたいで、「誰だ」と、声をかける。
コムイ「新しい入団者だよ」
僕はワクワクが最高潮に達した。「誰々！？」と言いながら、修練場の扉を勢い良く開けた。
そこには右目に眼帯をした男の子
ラビ「はじめまして、ラビっす」
ランマ/神田「…うさぎ…？」
ラビ「一発目の言葉がそれさ？！」
ラビは出会った頃からいじられ役になっていた。
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作者名：欄ま | 作成日時：2016年8月24日 3時
