3話 ページ5
神田を止めるべく、白髪の彼のもとに向かうために、教団の廊下を走る。
任務から帰ったばかりだっていうのに、なんであんなにユウはピンピンしてるんだよ！！
一瞬、神田のあの尽きない体力が羨ましいと思いつつ、全速力で走った。
一方その頃
殺気をこれでもかというくらいに出した神田は、既にアレンに攻撃を仕掛けていた。
神田「ちっ、かわしたか…」
アレンは感じ取った殺気をもとに、攻撃をかわした。上からがんつけた神田は、能面の鬼のようだ。
神田「一匹で来るとは、いい度胸じゃねぇか…」
アレンのことを「一人」と、いわず、「一匹」と言う。もう神田の目にはアレンがアクマにしか見えない。
神田は一発目の攻撃のときよりも、更に殺気を高めた。それに感づくアレン。
アレン「(殺気！！)ちょ、ちょっと待って！何か誤解されて…」
なんとか話を聞いてもらおうとするアレンだが、六幻を手にした神田にはそんな声は届かない。もうバトルモードだ。
アレンの元へは数十メートルはあるであろう高さから神田は、軽い身のこなしでおりる。
こっちにくる、と気づいたアレンは見の危険を感じ、左腕のイノセンスを発動した。
『ガギィィイイイインン！！！！』
神田「？！」
まともに斬りつけた左腕に、神田は驚いた。
アクマと判断されたものが、見たこともない腕で自らの攻撃を防いできたのだ、驚かないはずがない。
神田「おまえ、その腕は何だ」
神田がやっとアレンに口を聞いた、その時だった。
ランマ「コッラァァアーーーーッッッ！！！喧嘩しないのーーー！！！」
外だというのに、あとから追いかけてきたランマの声がガンガン響いた。
この声には流石に神田とアレンも反応した。
神田「…っるせぇ」
ランマの声に、神田が小さい声で「うるさい」と、言ったのをランマは聞き逃さない。
神田と任務に行くと、小さい声で「うるさい」とばかり喋ってるからか、もう口の動きだけでも「うるさい」と言っているのがわかる。
ランマ「神田！そのこはまだアクマと断定できない！少しくらい話しを聞いて！」
神田「知るか」
相変わらず素っ気ない。このやり取りを見たアレンは、「今だ」と思ったのか、説得しようともう一度話を出した。
アレン「僕は人間です！確かにちょっと呪われてますけど…立派な人間です！」
僕と神田、そして門番に近づきながら叫んだ。
が、
門番「ぎゃぁぁ！触んなボケェ！！！」
門番に拒否されたアレンは涙目になっていた。
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作者名：欄ま | 作成日時：2016年8月24日 3時
