20話 ページ22
僕は神田が連れて行かれたという場所まで走った。白狼に乗れば一瞬でつくのに、何故か自分の足で走った。
ランマ「クッソ…ユウっ…!」
ぶち抜かれた壁を走り抜ける。そこには、フラフラと立つのも苦労しているユウがいた。
アクマは右手にアレン君と同じような形をした武器でユウを傷つけたあと、血があった。
アクマ「ケケケケケケ」
どうやらあと一歩というところでユウが攻撃されてしまった。それを察した僕はー
ランマ「雷鳴ー痺れろ」
超電磁砲を既にアクマに打ち込んでいた。
ビリビリとした麻痺感覚が、アクマの体全身に伝わるだろう。
神田「俺は…」
ユウは僕が来たことに気づいていないようだ。
一人でフラフラしながら、何かを言っている。
神田「あの人を見つけるまで…取り戻すまで、死ぬワケにはいかねェんだよ…」
何が起こったか、状況を理解していないアクマはコチラを振り向いた。それと同時にアレン君が、左腕のイノセンスでアクマを攻撃していた。
アレン「お前ええええ!!!」
アレン君は、怒りの感情を出して、アクマをふっ飛ばした。『バァン!!』と、壁にぶち当たる音が響く。
そのとき、ユウがふらっと足をついた。僕は急いでユウの元に行く。
ランマ「ユウっ?!しっかりして!!」
くそっ、もうちょっと早くついてたら、こんなことには…!
アレン「今は時間がありません。地下に逃げましょう!」
アレン君が瞬時の判断で僕に言った。僕は黙ってうなずき、ユウをおんぶした。
アレン「ランマ!あなたは女性なんですから、僕が神田を背負います!」
アレンがワタワタと僕に言ってきた。だけど、僕は応援で来た身だ。そんな甘いこと言ってられない。
ランマ「大丈夫、ユウは軽いから。それよりもアレン君とトマさんは僕の白狼に乗って」
アレン君は「え?」と僕の白狼を見た。そうか、アレン君は白狼のことを知るのが初めてだった。
僕は「大丈夫、僕の子だから」と言い、なんとかアレン君とトマさんを乗せて、地下へと走った。
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作者名:欄ま | 作成日時:2016年8月24日 3時