D.Gray-man 3人目のセカンド (ページ21)

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19話ページ21

『ドゴォオオオン！！』

数十メートル先から、瓦礫が崩れるような爆発音がした。
あそこにユウとアレン君はいるかもしれない。そうじゃなくてもきっとアクマはいるはず。

とりあえず、行ってみるしかない。

ランマ「白狼、今聞こえた音の方に行こう」

白狼も殺気を感じたのだろうか、さっきよりも走るスピードが早くなった。

町を見ると、たくさんの地下通路がある。これは見つけ出すのに白狼の嗅覚が必要だ。

白狼はユウの匂いを覚えている。あんまり好ましい匂いではないようだが、白狼は一直線に地下通路へと飛び込んだ。

アレン「かっ…神田！！」

白狼の嗅覚は的中した。が、そこにいたのはユウではない、アレンだ。

ランマ「アレン君！！」

僕は思わず叫んだ。なんてったって、予想以上の怪我をしていたからだ。
アレンは僕が応援で来ることは知らなかった様子で、「ランマ？！」と、驚いていた。

ランマ「コムイさんの指示で応援に来た、神田は？！」

焦った様子でアレンは言った。
アレン「レベル2のアクマに捕まーーーーー」

僕はアレン君の言葉を最後まで聞かず、白狼から降りて走っていた。

神田「テメェ…いつの間に…っ」

神田はアクマに首元を押さえつけられていた。あいにく、六幻を手放してしまったため、攻撃が出来ない。

まだランマがついていない。神田はランマが来る前にこの任務を終わらせようとしていたが、難しくなってしまった。

アクマ「へへへ、お前と合流した時からだよ！黄色いゴーレムを潰した時、一緒にあのトマって奴も見つけたんだ」

アクマがご丁寧に自分のしたことを説明した。神田は既に苦しい状況だった。

アクマ「こいつの姿ならバレないと思ってさぁ。ほら、お前も左右逆なの気にしてただろ？白髪のやつの『姿』をあいつに被した…へへへ。」

そう言い、自らの革を剥ぎ始めた。本体がヌルっと出てくる。

アクマ「私の皮膚は写し紙…まんまと殺られたな、お前」

こんなピンチの状況でも、彼の上から目線は止まらない。

神田「…はっ！」

偉そうに言った、次の瞬間。

『ドン！！！！！』
アクマは写しとったアレンの左腕で、神田に攻撃した。