奏でさせるそれが作曲家【あんスタ】 (ページ43)

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42話ページ43

真は部屋を見渡して…破片を使って自分の縄をほどくことに成功した

「よし、次はAちゃ………あ」

真がAを助けようとすると、泉の気遣いによって縛りが弱いことに気づいていたAは

自分で椅子を壊した後に無理やり手に巻いてある縄をほどいていた。

「(自分でほどけてるのに僕がほどけない…僕の立場って…)…開かない」

真が扉の前に行こうとするが内側から開かない仕組みなので開けずにいた

一瞬Aが吹き飛ばそうと考えてはいたが、けがしてはだめと真が止めに入っていた

「僕はもう…何もできない綺麗なお人形なんかじゃない！」

『ゆうくん？』

Aはメガネを外してはいるが顔だけでなく心もかっこいい発言をしていた真に驚いていた。

2人は周りを探っていくうちに珍しいもので恐ろしいものを見つけた

「これって確か探偵が浮気調査とかで使う盗聴器だったような」

『え…まさか』

「もしかして泉さんこれでずっと僕の声を盗み聞きしてたのー！？」

『うわぁ～…こ、壊しなよ』

「う、うん……………」

真は壊そうとしたがあることを思いついたのか叩きつけずに盗聴器を眺めていた。

Aは真に尋ねると、作戦を思いついたと聞かされ2人はその作戦を決行しようとした

廊下の外では泉とスバルが真の開放で争っていた。すると泉の盗聴器イヤホンからうるさい音が聞こえた

「泉さん聞こえてる！さっさと僕を解放して…でないとこっちも手段を選ばないよ！

扉を開けるつもりはないみたいだね…くたばる時は泉さんも道連れにしてやる！」

謎の音に泉は分からずイヤホンを外したため声は近くにいたスバルにも聞こえていた

「僕が何をしてるかわかる？泉さんが唯一評価してる僕の顔面をね！

部屋の顔面にぶつけてるんだ！僕の顔面をぐちゃぐちゃにしてやる！二度と元に戻らないくらいね！」

『ゆうくん！！駄目だよ！やめてよ！もう！』

盗聴器からはうるさい音とともにAの泣きそうな声が聞こえてきていた

「ゆうくん！」

『もうやめてよ！真！』

「僕にだって自由な心がある…トリックスターのみんながくれた心がね！」

泉はAと真の反応に慌てたのか2人がいる防音室の鍵を開けるため勢いよくスバルを置き去りにして走って行った

「お願いゆうくん！早まらないで！」

泉が不安になって勢いよく扉を開けるが部屋を見渡すと2人の姿はなかった