奏でさせるそれが作曲家【あんスタ】 (ページ42)

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41話ページ42

「さて…離してあげる。けどまぁこの状況、分かるでしょ」

『……』

泉が離すと、Aは悔しそうにその場から動けずにいた。

1人ならまだしも人質として真をとられているため暴れるにもできないのだった

しかも、扉の鍵は泉が持っているため中から開けられない仕掛けであり出れない理由もそこがあった

Aは鏡の間で怒りながらあぐらをかいて座ろうとしてが泉に止められていた

「ちょっと待っててね…よし」

『え？……ナニコレ』

「何って逃げないように縛ってる」

『あんたは変態！？ゆうくんがいるんだし私動かないよ！』

「え、バカのあんたがそうするとは思えないし」

『…相変わらず…今すぐその口を縫いたい』

泉はまるで出来るならとどや顔で、真と一緒に椅子に縛り付けられていた。

だがそこからは地獄絵図が待っていた

「あーん」

「いやー！気持ち悪い！」

Aの目の前では楽しそうに泉が真にお弁当のたこさんウィンナーを上げている光景が見えていた

真は嫌がっているのに泉はその真逆の反応のためただの変態にしか見えなかった

「ゆうくん最近顔色悪いんだからちゃんとご飯食べた方がいいと思うけど～」

「なら早く解放してよ！」

「それは却下」

『顔色悪いの誰のせいだと…』

「ふーん…んじゃあんたにはこれを上げようか」

泉は持っていた別の水筒の先をAに無理やり飲ませていた

『！！…なんで青汁！？』

「栄養にいいし、ほらほら飲んで～」

『離せー！！変態ワカメ』

「あはは！！ほかにも上げるよ」

Aの発言に泉は怒ってはいたが何故か楽しくなったのかどんどん飲み物や食べ物を上げていた

「ぎもぢわるい」

「あぁ…Aちゃん！」

「やれやれ…今日はＤＤＤ当日。とっくに始まってるよ。

さっさと諦めて素直になりなよ。綺麗なお人形に戻ってさ。俺と一緒にグラビアやろうよ。ゆうくん」

Aは泉によって口の中にいろいろ入れられたため喋れずに魂が抜けかけていた

話を聞くと、泉は何日か真を閉じ込めていたようだった

「そ、まぁ好きにしなよどうせ手遅れだからさ」

「待って泉さん！」

「じゃあ～ね～」

そういって泉は真とAを置いて防音室から出て行ってしまった。

『……………泉さん行った？』

「Aちゃん！生きてた！？」

『死なないよ…さすがに吐きそうだけど…さて出る方法考えるよ』

「うん…よし」