奏でさせるそれが作曲家【あんスタ】 (ページ35)

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34話ページ35

「…そうかい…けど移籍なら文句はないさ。大事なメンバーがいるユニットに提供すればいいだろ？

fineじゃなくても遊木くんのいるKnightsもそうさ。

それにKnightsには君の親友がいるユニットだ、帰ってきたら最高に幸せなんじゃないか？」

『…今そいつがいないのは誰のせいだと思ってんだよ』

「あともう1つ、これを受けなければ。君にはつらいことが起きる…。

まずは退学届けがだされているんだよ…、ここまで何もしないと出されるにきまってる。

そしてそのまま退学をすれば君の才能を欲しがる人物はたくさんだもちろん海外にもだ

この意味が分かるかい？…そうしたら君に自由はなくなるんだよ

君が幼いころに体験した暗闇でひたすら音と向き合い、魂が抜けていくのが同じように。

そして君がトリックスターを解散させたくないのは分かったけど…ならば僕はあの頃の曲を使うことになる

君はまた去年と同じことを繰り替えてアイドルを傷つけたいのか？」

『…』

Aはその言葉に黙ってしまった、自分の過去がどれだけつらいか

天祥院はそれを知っているためより弱点をついてきていた。

そしてAの嫌な思い出をより強くえぐるように言ってきたため脳内にはあの頃のフラッシュバックが来ていた

そのため気持ち悪くなったのか机の上で吐き気が起きたため弓弦によって保健室に連れて行ってもらっていた。

「天祥院、Aに何をした」

「僕は彼女にアドバイスをしただけさ、僕はこれから退院後初のライブをする。Ｂ１だからチケットがなくても観戦できるよ

衣更君。君が案内してあげなさい。僕の実力を見て仲間になるかどうか選んでほしい。

その舞台でちょっとした発表もするから。ではいい返事を期待しているよ」

そしてその日の夜B1のライブが開催されようとしていた。そのころAは病室で目が覚めていたころだった

『…外が騒がしい。そういえば今日はB1にあのfineが出るって連絡があったけ…』

Aはその状態のまま頭を押さえてゆっくり立ち上がっていた、

ベットの横にはきれいな鳥と花がどっさりと散らばっていた、そして小さなメモ用紙

そこには私は貴方につらい過去は似合うとは思いません…ですが今は花で包まれていなさいな。日々樹渉と書いてあった

1年生のころAは五奇人との関りが多かったため、渉はAにとっても兄に近い存在だったから体調を休んでほしく手紙を送っていた